あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





描画が教えてくれること :: 2017/10/11(Wed)



これは4歳10ヶ月の男児が描いたものです。


家庭で描いたものをお母さんが写真に撮ってくれ見せてくれました。

これまでにリボンクラブで描画を選ぶことがあまりありませんでした。
誘ってみると、弧状の往復線をいろんな色で重ねること、あるいは最近は博物館やレストランの見取り図を線で表す独特な表現に終始し、人物や身の回りの世界が登場することはなかったですから、
彼のファースト人物画を、お母さんと今か今かと待っていたのです。


お母さんは頭足人が出現すると期待していたのですが、
ご覧の通り、その時期は一度も見ることがないまま首や胴体を描いています。
彼の年齢と関係しているのでしょうか。



その描画報告を受けてから1ヶ月後。

楽しそうににっこり笑う「ママ」と「ぼく」。
身体地図が完成しかけています。
顔の下には首があることに気づいています。
ジブンの首はどう頑張っても直接見ることが出来ないのに、どうして知っているのでしょうね。
聞いてみたいものです。

胴体から直接手が出現。
日常生活のなかで指先を使う出番が多いからでしょう。
手の先には5本の指の存在が表れています。




同男児が描いたもの。



平面の用紙に太陽と地を描き、二次元を形成。
花や虫もあります。
外の世界には室内では見られないものがあることを知っているようです。男児の見る世界の広がりを表しています。
アルファベットのような記号の表記も見られます。
生活の中で見ることがあるのでしょうね。


バランス良く成熟しているのがわかります。
きっと彼の中でも、わけのわからない混沌とした状態が随分スッキリ整理されてきているようにおもいます。


今後、腕の出現や指の肉付きが見られることでしょう。
このペースだとそれもスグに訪れるかもしれませんね。


このことからもこどもの発達には個人差があること、
「早い」とか「遅い」ことにあまり目を向けず(但し注意を配りつつ)待っていたら、準備が整った頃、突如大人をびっくりさせるような表現をしたり、また遅れを取り戻し追い越す勢いで、その能力を発揮することがあるということを教えてくれます。


私はそのひとりでに大きくなる力を信じて待ち、
できたときに共に喜ぶ大人でいたいのです。














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「顔のファンファーレ!」 :: 2016/02/29(Mon)


◯ちゃん(2歳5カ月)の描画。

この時期のこどもにして珍しく3点支持で鉛筆を握ります。
4兄弟の末っ子は、身近に生活のモデルが豊富にあるためモノの用途を知るのが早い傾向にあります。

紙を押さえる左手は指先まで伸び、しっかり力を入れて押さえることができます。


始点と終点がくっつく円がかけるようになりました。
「ジェリーさん!」と言ったので、
どうかな?と思いながらも「ジェリーさんなのね。ジェリーさんのおめめはどこかな?」と尋ねてみました。
すると、

円の内側に、黒く塗りつぶした小さな⚫︎を二つ横に並べて描き入れました!
「目」に違いないと思いました。

この調子で、「鼻」や「口」も描き加えていきました。「顔」の完成です!


その後も手は休むことなく、ママやきょうだいなど家族の顔が次々出現。
「顔」のファンファーレです!



これにはママもビックリ!
いつの間にか「顔」が描けるようになってたなんて・・。

子どもたちの1カ月は、とっても大きいですね。
日々成長していることを実感させてくれます。







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鉛筆の持ち方がぎこちないのは大丈夫? :: 2016/02/17(Wed)



幼児にとって描画あそびは欠くことのできない大切なあそびの一つであることは言うまでもありません。

描く線から多くのことを伝え、教えてくれます。


幼児期後期になると、日常生活の中に記号があることを知り、ひらがなや数字を見て「なんてかいてあるの?」と尋ねるようになったり、模倣することが増えてきます。


かつて4歳の長女に、便箋に”字もどき”をびっしり書いたノートを手渡され「これは何なの?」と聞くと、「ボシテチョウ」と答えたこと思い出します笑(そのときわたしは第二子を妊娠中でした)




前置きが長くなりましたが、
基本的に幼児期の頃の鉛筆の握り方を無理に修正する必要はないと思っています。

しかし、「三指持ち」を獲得する幼児期後期に頻繁に鉛筆を持つことが増えた場合に、握り込んで支持していたり、先から遠く離れた所を支持して手の腹が机から浮いているような場合は、注意してみる必要があります。


まず、握り込む場合は手に過剰な力が入り、筆圧が強くなります。鉛筆の芯も折れやすく、疲労度も高くなります。

反対に、先から遠く離れたところを持つ場合は、腹が付いてない分安定しませんから、筆圧も弱くなります。書きたい場所に収まらず、思い通りに書けないことに苛立つことも起こり得るでしょう。

一度獲得した持ち方を修正するには、子どもにとっては大変なエネルギーを必要としますし、

書いている指の感覚から覚えるともいわれていますから、親指・人差し指・中指の三点で支持できることが大切です。



原因は子どもたちの筋緊張の低さや、「鉛筆を当てている」という固有感覚の感じ取りにくさなどいくつかあるようですが、


対策としては、理由を並べて言って聞かすより、
子どもたちの使う道具側を調整してあげるのがより効果的です。


リボンクラブで使用しているものですが、

写真は上から、
STABIRO社(右手用)、LYRA社グルーブ鉛筆、LYRA社スーパーファルビー色鉛筆、クツワ社プニュグリップ

三角鉛筆で太いものを使用しています。
三角は自然と三点支持を促してくれますが、くぼみがあるとよりフィット感が増します。
人間工学的に効率の良い形なんだそうです。

下のグリップは一般的な鉛筆に付けるためのホルダーで、トンボやコクヨといった文具メーカーからも販売されています。


いずれも筆圧の弱い幼児やお年寄り、ハンディーをお持ちの方まで使いやすいものだと思います。




その他にも、座位が安定するよう
床に足がついたり、机に肘が置ける高さになるよう机か椅子の高さを調整したり、

椅子にエアークッションを敷いて姿勢が保持しやすくなるような対策を講じることができます。


(参照: 京都府作業療法士 特別支援教育OTチーム資料より)


お子さんの書く様子にアレ?と感じたら、試してみてくださいね!




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2歳児さんの描画の発達 :: 2016/02/12(Fri)

以下の写真は、◯ちゃんの描画の変遷です。

◯ちゃんは決まってサインペンはピンク色を選びます。


【 2歳4カ月】
向かい合って座り、B5スケッチブックにわたし(紫)が描いて見せ、◯ちゃんがピンクで。

打点、線ともに動きは小さいです。


【 2歳7カ月】
A4コピー用紙。自由画。

打点、弧、グルグル
腕が大きく動かせるようになり、描く線の種類も増えてきました。


【2歳11カ月】
A4コピー用紙。自由画。

真ん中に縦には長い円を描きました!
始点と終点にややズレはあるものの、つなげようとしているのが伝わってきます。
「おいもさん」と言いました。確かにサツマイモに見えます。

右側には、しっかり真っ直ぐに下ろした線をそのまま始点につなげました。
「これは何を描いたの?」には、
「ソーセージ」

左側のは触れないでいると、聞いてほしかったのか指を指して「ソーセージ」とみずから教えてくれました笑


向かい合って、わたしの描いているものをまねっこしてもらいました。

左上からグルグル
右へ→同心円(まず真ん中の円→小さいの→おおきいのの順)ともに内転。
大きくなるにつれ始点に戻るのは難しいようです。
右上→雨ザーザーの縦線

下の横線→車ブーン(その反対も)
右下→十字は難しい!



空所補完。
「◯ちゃんのお顔を描くね」と言って、緑の線でわたしが描いたあと、彼女に見てもらいました。

黙ったまま即座に書き入れたのがピンクのもの。

「何を描いたの?」には
「ピンク!」と応えました。

対になっている「目」が一つではなんだかおかしいと感じたのではないでしょうか。
書き入れた位置や大きさから、やはり「目」を書き入れたのではないかと思うのです。

数ヶ月前にも同様の絵に書き入れたことはありましたが、「目」ではない場所に線が点在していました。


お母さんからの報告によると、家ではあまり描画をすることはないのだそうです。


◯ちゃんの入会から約8カ月。
「目を描いてね」と言わなくてもごく自然に書き入れられるようになりました。
顔のどこに何がどんなふうにあるのかについて理解し、表現できるようになっていることがわかります。

描画からも、◯ちゃんがしっかり成長しているのがわかりますね。





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「話す」能力を対話や他の表現へ :: 2014/06/08(Sun)

○くん(5歳5ヶ月)


5歳になるとだんだん頭の中のイメージしたもの、描きたいものを決めて描き、また特徴を上手く捉えて表現できるようです。


「ヒコウキ」車輪、翼、尾翼、窓
下の線は滑走路だったかな。



先日のおさんぽ会の時に飛んでいたという「ヘリコプター」(前から見たところ)

自衛隊のヘリで、数機がバラバラ(整列はしていない)だけど、まとまって飛んでいたことを教えてくれました。



ヘリコプターをもっと詳しく描いてくれました。
プロペラは二つあること、一つだけだとクルクル旋回してしまうのだとか。
もの知りですね!




なんでも吸い込まれてしまうという「ブラックホール」。
宇宙に興味があるようです。
星の名前やその特徴など、自分の知っている知識を話すときイキイキしています。



「ヒマワリ」
ヒマワリの花びらが黄色で中心から外側に広がるイメージをこのように表しました。とても気に入りました!


○くんの知的好奇心を満たすあそびは、
取り込んだ知識を「話す」ことにあるようです。その「話す」能力と身体の動きや微細運動と関係づけてつなげていくサポートをしています。


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