あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





あなたにこの世界はどう見えているの? :: 2014/08/20(Wed)


もうすぐ1歳の誕生日を迎える★ちゃん。


こどもの集まるにぎやかで楽しそうなところを好んで行きたがります。
この日は一緒にきた兄妹の元へと移動し、


兄妹のしているボードゲームの輪に入ったり、近くに居ながらおしゃべりを聞いていたり、手元をよく見ているようです。






★ちゃんは興味を示し、目に映るものに手を伸ばし触ろうとしたり、ホッケーゲームやコリントゲームの動く球を眼球を動かして追っていました。

お兄ちゃんやお姉ちゃんのすることが★ちゃんの感覚器官の発達を促す良い刺激となっているようです。


目の前に器と積木を出してみました。

器の中の積木に手を伸ばし、「出す」をしました。
「入れる」はまだ見られません。


破れ目を数箇所作った新聞紙を広げて★ちゃんを呼んでみました。

「破る」かな?と思ったら、向かい合った★ちゃんも新聞紙の裾を持ってかぶりました。

両端をそれぞれ持った新聞紙をかぶり★ちゃんとわたしの空間が生まれました。


新聞紙を上げたり下ろしたりを何度か繰り返し少しの間でしたが、同じことを共有したやり取り、つながりが生まれました!
自分以外の他者にたいして楽しみを共有したい気持ちを示すものでした。
「一緒に何かをして楽しい時間を共有する」というのは初めてのことです。
共有する心地よさを実感できるひとときでした。


「★ちゃん、これ見て」のお母さんの呼びかけに、口元でも指先でもない指の指した方向へ目を向けることができます。



★ちゃんの手も期待を持ってその先へ伸びます。

お母さんの元へ行くまでに「坂道」の抵抗を与えてみました。
平らな床面は通せんぼしてあるので、お母さんのところへ行くにはこのヘンテコな坂道を行くしかありません。

仕方なく坂道を進む★ちゃん。



端までくると足から下りています。

高さは15cmくらいだったでしょうか。
★ちゃんは自分が高いところにいることが見え方からわかっているのでしょう。
もし平面に見えていたならそのまま突き進むでしょうから。

お母さんの報告によると10ヶ月過ぎた辺りから家のソファを足から下りるようになり、それ以前はよく「落ちる」ことがあったようです。

そうすると赤ちゃんは10ヶ月頃になるとモノの凹凸や奥行などを認識し始めるようになるということです。


また、お姉ちゃんの首飾りをする様子を見て、★ちゃんも首飾りを首にかけることをしたそうです!
「模倣」ができるようになったようですね。



手を入れぐじゃぐじゃと手をグーパーさせています。手に当たる感触を楽しんでいるようです。


片手を軸に旋回するような伝い歩きも見られました。

自分の持っているものを取り上げられたり、じゃまされると怒りのこもった声を発します。



快・不快のみならず喜びや楽しさ、悲しみや怒りといった感情の分化も見られます。

誕生からわずか1年であっても、ヒトが自然に発達し、本人が望む感覚刺激や指先の運動をどれだけ保障してあげれるかが大事だとお母さんが言っておられたことに深く賛同いたします。


刺激がなければ、身につけるにちょうど良い時期を逃してしまいますし、
だからといって本人の要求以上に過剰な刺激を与えることはかえって発達を阻害してしまいます。

good enough mother = ほどよい母親


という言葉があります。
賢く良いと判断する環境をアレコレと用意するお母さんより、

こどもをよく観察したり調子を合わせて、こどものやりたがることをする時間を与えるフツーのお母さんの赤ちゃんの方が良い発達を示すと言われています。

今、こどもはどんなことができるようになったのか?
フラットな気持ちでこどもを見つめたいですね!






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手さし、指さし :: 2014/08/09(Sat)

いつものように、「この空間は安心できるところ」なのかお母さんのそばでしばらく様子を伺う☆ちゃん(11ヶ月)。

お母さんから少し離れた場所にポッチ付きパズルを出してみました。

「この空間は安心できるところ」「知っているところ」と思ったかどうかわかりませんが、見たものに触れたい意欲が湧き、少しの間お母さんから離れてあそぶことができます。

イギリスの小児医師で精神分析家であったドナルド・ウィニコットは赤ちゃんは
お母さんではない対象物(ガーゼやおもちゃなど)を足がかりとして「一人で居れる」能力を獲得していくといっています。

このときの☆ちゃんにとってリボンクラブが「移行空間」であり、パズルが「移行対象」であるわけです。


リラックスした表情。

小さいものをつまめる☆ちゃんは、どんどんつまんでパズルを外していきます。

上手に外せるようになったね!

手を内転・外転させるようになると、パズルをはめるようになります。


お座りの姿勢からお尻を上げて膝で支えるようになりました。

「お座り」より目線が高くなり、視界も開けるのでしょうか。
家でもよくするそうで「プレーリードッグみたい」とお母さんが笑って教えてくれました。

発達は身体の中心から先端に向けて順番に成熟していきます。
☆ちゃんは自分の意思で膝から上の筋肉を動かせます。
このあと、膝からから下、つまり歩行の準備が整いつつあるのがわかります。

そこで、☆ちゃんの両手を取り歩行を促すよう少し前進してみました。

すると、☆ちゃんの足が右、左と交互に2,3歩前進しました。



この日初めて椅子を「座るもの」と認識し、自ら座るしぐさをみせました 。

これまではテーブルに伝い歩きをしていましたが、☆ちゃんにとっては椅子は「障害物」でした。

このとき、☆ちゃんの視線は前を向いているわけですから椅子を見て「座る」意思を持ち、見えなくても短時間なら後ろにある椅子の記憶を保持して「座る」一連の動作です。


また、この日手さし行動が見られるようになりました。

☆ちゃんの視線の先には、天井から吊るされた気球が見えていると思われます。


お母さんの報告によると、指を一本にして指す指さし行動も見られるそうです。


この手さし・指さし行動は霊長類の中で最もヒトに近いチンパンジーにはないそうです。(人間の環境のなかで訓練されたチンパンジーは別のようです)

この手さし・指さし行動が
ヒトが知的好奇心を持って外界へ関心があることを示し、探索し、世界が広がりを見せていくことを表しているといいます。

こどもが指さし行動をしたときに、そばにいる大人が気づき「それは気球よ」
などと話せば、同じものを見た結果単語が入力され共感を生みますし、同じように話しはしなくても言葉を知っていきます。

☆ちゃん自身がそれまで以上の交流を求めはじめたことをしめすものです。


(参考文献『子どもの発達と診断』田中昌人/田中杉恵 著)








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よりヒトへ :: 2014/07/22(Tue)

リボンクラブまでの道中に寝てしまった☆ちゃん(10ヶ月)
移動中はもっぱら睡眠時間になるようです。

しばらくして目を覚ました☆ちゃんは、今いる自分の場所の情報を得るため、天井、壁とあたりを見回します。

どうやら全く知らない場所・人ではなさそうだけど・・

お母さんのそばで警戒しながら様子を伺っていました。

「よし、大丈夫」と思ったかどうかはわかりませんが、長らくあたりを見回し安心したのか、自分の感覚器官を通して興味のあるものへと手を伸ばします。

ポッチ付きパズル。
小さなものも上手に摘めます。
摘めたのが嬉しかったのか、お母さんを見ます。


持ち替えて・・次に挑戦


できた!上手く外せました!


右手で摘みつつ、左手のものも持つ。
複数のものを把握するという、なかなか難しい複雑な手の動き。

ひとつのあそびが「終わり」を迎えると、お母さんの元へ帰っていきます。

ビー玉で遊んだあと、再びお母さんのところへ帰って行ったところで、
☆ちゃんがこちらを見ていることを確認した上で、キーボックスにビー玉を入れてゆっくり蓋を閉じて見せました。

さて、☆ちゃんはどうするでしょう?



ハイハイでやってきて、迷うことなくビー玉を入れた場所の蓋を開けました。

何度か同じことを繰り返してみましたが、☆ちゃんは蓋を開けて中のビー玉を取り出すことに成功しました。


このことから何がわかるのかというと、
ヒトはおおよそ10ヶ月頃には短期の記憶力があり、目の前からなくなったもの=ないものではなく、

「探索」システムが働くということ。

そして探索し得る運動能力を備えているということです。

ビー玉を両手に持ちました。

この次、何が起こるでしょう?


「打ち合わせる」という行為になります。必ずです。


これまで☆ちゃんから発する音は、
感じたものが内面から声となって発せられた原初的なものだったのに対し、

今では、そこに意思が感じられるようになったのです。
「わたし、今からこのことについてしゃべるわよ」みたいな強さや明確さのある
「うー、うー」なのです!

意味のある発語に向けた練習をしているのかもしれませんね。


この日の☆ちゃんの様子からは、一見すると発達が後退してしまったかのようにも見えるものでした。


しかし、そうではなく月齢が進むに従い
より外の世界へ対する警戒心が働き、
「快」「不快」だけでない、より細やかな感情を持つようになった表れであると見えました。

お母さんは、そんな☆ちゃんの成長する姿を安心して客観的に見守っておられ、
お母さんならではの分析を見事にされておられます。

リボンクラブの時間だけではわからない家庭での様子を伺うことで、より明確な分析ができ観察できます。


お母さんからの聞き取りはとても大事です。



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10ヶ月 :: 2014/07/07(Mon)

10ヶ月になりました。


右手にペットボトル、左手で小さなウッドビーズを把握しようとしています。
この後、左手にビーズを持ちますが、右手のペットボトルと関連付けたあそびに発展することはありません。



小さなビー玉を把握。
これまでは把握→口へ運ぶという運動がありましたが、
この日は把握時間が長く、「すぐに」とか「なんでも」口へ運ぶことはありませんでした。

口で情報を得ることから少しずつ、触覚や視覚でモノを捉えられるようになってきたのでしょうか。



色の付いた透明積木。
手にしたモノの情報(形、色、大きさ、温度、硬さなど)を取り込み中。


この時気づいたことがあります。

リボンクラブでの○ちゃんは、積木を口へ運ぶと、歯がためなのか下に生えている乳歯をガシガシ滑らせます。これは材質が「木」に限っていて、上記の積木ではガシガシしません。

○ちゃんは口へ運ぶことなく、その歯触りをわかっているように見えます。
つまり、ガシガシに向いているかどうかの判断をしているようだ、ということです!



つかまり立ちをする場所に広がりが出てきました。
どこにだって、立てちゃいます!


10ヶ月児は陰をどう見るのでしょう。
OHPを出してみました。




左側に○ちゃんの手が映っています。
○ちゃんにはOHPと壁に映る光と陰の関係はまだわかりません。
ですから、壁の方に目をやることはありませんでした。
OHPの鏡面やライトに視線を向けることがありました。



手にした積木の見え方を楽しんでいるようです。何かを感じているような表情。




名前をフルネームで呼ぶと、この通り。
○ちゃんは上にお姉ちゃんやお兄ちゃんのいる賑やかな家族構成。
家でも、違う名前で呼ぶというひっかけ問題を出されるようですが(笑)、きちんと聞き分け、自分の名前のときに手を挙げるのだとか。

よく聞いている音声シンボル(名前)と像(人物)をマッチングさせる能力をこのときにすでに獲得しているのですね~!




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驚くべき0歳児 ② :: 2014/06/22(Sun)



前回の記事で★ちゃんが重ねた座布団を乗り越えることを記しました。

このとき、★ちゃんがこちらを見ている状態でさらに座布団を高く重ねて視線を遮り、わたしが隠れてみました。


★ちゃんからは高く重ねた座布団からはわたしの「顔」は見えなくなりましたが、体は見えていることでしょう。
何度か「いないいないばあ」をした後、隠れたまま「顔」を出さないでいました。


すると、どうしたでしょう?


★ちゃんは、高く積まれた座布団の向こうにあるだろうわたしの「顔」を探すようにこちらを覗いたのです!(ギリギリ目の高さに調整しています)


このことから9ヶ月児には予測し短期の記憶があり、期待を持って探索する能力がはたらいていることがわかります。見えている体が手がかりとなっているかもしれません。


再びテーブル上のミニドールを見つけた模様。


つかまり立ち。


そばにあった椅子を有意に使い、


角を曲がることに



成功!
2週間前には見られなかった行動。
「角」という抵抗の前に座り込んでいましたから。



お母さんに到達する手前の地点に「障害物」となる抵抗を与えてみました。
(お母さんが見えるように)


クーゲルバーンを倒し、


その上を通る。

遮るという抵抗があっても、
止まる、
動けなくなる、
あきらめる、
泣く

でもない★ちゃんの積極的な活動。
生命溢れるパワーを感じます。




カニ挟みのような二指対向。
手全体を使って把握していた時からかなり指が機能し始めています。


そのあとは口へ運ぶので要注意です!










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