あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





感動に出会う :: 2017/09/13(Wed)





病院の待合室でこの本を読み終えました。
著者の柴田愛子さんは、横浜でりんごの木という幼稚園の園長でもあり、NHKの『すくすくあかちゃん』にも出演されています。

この本には、園でのこどもたちの姿が季節とともに記され、大きくなっていく様子が綴られています。


登場する場面やこどもたちの様子に、そうそうと共感してニヤリと笑ったり、ホロリときたり。


そして、先日記事にした年長児のお出かけでのエピソードも紹介したくなりました。


夏休みのはじめに年長児4人を連れて、博物館へ行くときのことでした。


博物館へは大阪駅から約1時間。
電車を乗り継いで行くのですが、乗り換えた電車はガラガラに空いていてほぼ貸切状態。
どこに座っても良さそうでした。
危険が及ばないとき、他者の迷惑にならなさそうであれば、はいココに座りましょうね~とか言いませんから、
こどもたちがそれぞれ好きな場所に座るだろうと思っていたのですが、ありがたいことにみんなわたしの側に座りたがってくれました笑!


わたしの隣に座れたコは、望みが叶って得意げな表情を浮かべていました。また、隣じゃなくても、そのまた隣であっても、みんな近くに座りあって楽しい~、
そんな雰囲気でした。


しかし、一人だけ くもった顔のコがいます。
どうやら、わたしの隣に座れなかったことに不満な様子、、


こどもたちのやり取りを聞いていると、
さっきはジェリーさんの代わりに切符を買う係を担当したのだから、今度はガマンする番でしょう、
ということのようですが、本人は納得なんてできない!
そんな雰囲気がその子の全体から伝わってきます。


すると、「となりには座れない」ことをヨシとはしてないけど、受け入れたのでしょう。
一人だけ向かい合った座席にふてくされて腰を降ろしました。


思い通りにならないことに折り合いをつけるのは難しいことです。
また、なるほどと思わせるような理由づけをして物事を調整して問題を解決する年長児も見事でした。
このようなことは、大人を相手にあそぶだけでは経験できないことです。


博物館までの道中をワクワクした気持ちで向かう一行に反して一人で座る選択をしたコ。


口を真一文字に結び、顔を硬直させています。
時間が必要なのでしょう。
しばらく様子をみながら、そっとしておくことにしました。

話に花を咲かせていたわたしの隣に座ったコが、
「ジェリーさん、◯◯(一人で座ったコ)あんなかおしてるよ」

「うん、そうだね。ガマンしてるのかなぁ」

次第にお向かいの強張らせた◯◯の表情が気になってきたのです。

何度か話題が盛り上がりかけては、ちょくちょく
「ねぇ、ジェリーさん、◯◯・・」

そして、居ても立っても居られなくなったのか、わたしの隣に座ったそのコは、その場にすくっと立ち上がり、
「◯◯とせき、かわってあげるわ」と言うが早いか、
お向かいの◯◯と座席を交代したのでした。



思いがけないチャンスが到来に嬉々とする◯◯。

笑顔こそ見られないものの、固い決意をのぞかせるさっきまでわたしの隣で喜んでいたコ。

少し前に、お母さんの報告に
幼稚園でお友だちに譲る様子がありました。

本当に、そうしたい気持ちからなのか?
あるいは本意ではなく、ムリしてガマンしているんじゃないか?
お母さんの心配が思い出されました。

プレイングでも何度か見かける光景でした。

「ほんとにいいの?」

こっくりうなずきました。


その後の様子からも、ガマンしてイライラしている様子でもなく、がっくり気を落とすでもありません。


わたしの隣の席を獲得し、一時は満足したものの、そうならなかった仲間を見て見ぬ振りなんてできなかったのです。それではどうも居心地が悪かったようなのです。


2歳のときから知っているコたち。
随分と大きくなったものだとその成長を嬉しく思うのと、こどもの中に先生がいる!と感じました。


ジブンだけじゃない、なかまを思いやってジブンのアタマで考えて行動できるコになりました。
お母さんが、こんなコになってほしいと願うコにちゃんとなっていたのですよ。



大人に言われたからでもなく、
わたしに気に入られようと媚びてる訳でもない、
勇気ある行動に感服した次第です。



上記の本は、こんなこどもたちの何気ない日常に注目し、その時々に丁寧に寄り添い、おウチの人とタッグを組んで保育している様子が綴られています。


こどもをどんなふうに見たらいいのか教えてくれ、豊かな気持ちになり、子どもと過ごすことの素晴らしさに触れる一冊です。


























  1. 戸外での活動
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年長児おでかけ② :: 2017/09/06(Wed)

前回の続き


レジャーシートを広げると、大きさ比べが始まります、

わたしのがちょっとおおきい。
ぼくのほうがちょっとだけおおきいよ。


「おおきい」「たかい」「できる」「はやい」「おおい」などなど、どうしてこどもってこんなに比べては競いたがるのでしょうね~。


午後からは、ワークショップに参加。

三葉虫の化石のレプリカの色つけ体験。

三葉虫の種類っていっぱいあるんですね。
こどもたちが自分で選んだレプリカを手に色つけ開始。




見本そっくりにしたい子、独創的な色つけにチャレンジする子いろいろですが、わたしは手を出すことなく見守りに徹しました。

困ったり、わからないことがあれば自分で係の人に伝えてほしいと望んでいます。

すると、「わたしはこんなふうにしたいのだけど」と自分の要望を伝えたり、アドバイスを受け入れたりと初めて会う大人の人とも適切に関わることができていました。

さすが年長さんですね!



レプリカの色つけが終わった後は、
いろいろな昆虫の体の作りを観察。


下から観察中。

大きいので、脚がどんなふうに付いているのかよくわかります。

ボーイズはカブトムシを下から。



棚には知的好奇心をくすぐるようや道具がきれいに収められ、自由に箱を手にすることができるようになっています。

とてもいいですね。


カエルの特徴を示したシート。

シルエットに合うカエルを置いていくことをオモシロイと感じたのでしょう。
自然に集まり、ココかな?コッチかな?と置いていました。


もう一つ、ワークショップがありました。
それは「魚の解剖」。

ちょっと難しいかな?気持ち悪がるかしら?興味ないかしら?とも思いましたが、嫌がったら速やかに退室するつもりで参加しました。

会場となった理科実験室のようなお部屋は、小学生が多く参加していました。自由研究にでもするのでしょう。メモをとりながら講師の話を聴くコもチラホラいます。

テーマはプランクトンを食べるマイワシと、魚を食べるカマスの身体の違いについて。
講師の手元をみんなによく見えるようモニターに映し出してくれます。

魚は魚でも何を主食とするかで、口の中はどうやら全然違うようです。考えたこともなかったなぁ。

触って違いを確かめています。

こちらは、何の引っ掛かりもなくツルツルしてるなぁ。
プランクトンを食べる魚には歯はありません。

おっかなびっくり!

なにごとも経験は大事、



こちらはカマスの口の中。

ぎゃあ~、こちらには歯がある~!しかも鋭い~!
魚を食べるから、しっかり捕まえられるためのようです。

解剖を進めていくと、喉のところに1匹丸飲みにしているのがでてきました。うへ~

その後も、骨だけになってしまっている小魚含め4匹がカマスの体内からでてきました!細かく食いちぎることはないようです。割と大食感なんですね~


クジラの標本。

こうして骨格を改めて見てもつくづく哺乳類だなぁと再認識。


ここで問題です!
さて、ナガスクジラの祖先はどの生き物の仲間でしょうか?

①アザラシ ②ゾウ ③カバ

答えは、池田ルームの年長さんに聞いてね~!


こちらは同じ大きさにカットされた材木。
その種類によって重さが違うことがわかります。

水分を多く含む木は、乾かすと軽くなり、ヒビや割れが生じます。
こういう木は積み木には不向きです。

柱にするには?屋根に使うには?
昔の人々はその特徴を知り、見事に使い分けてきました。
その結果、時代を超えても存在し続ける建築遺産にわれわれが触れることができるのですね。















さぁ、お母さんの待つ大阪へ帰りま~す!


一日をともに過ごし、行きよりぐんと距離感が近くなった年長さん。

この日は4人のお母さんとなって同行しましたが、
大変なことは何もありませんでした。

帰りの電車は車両の端に座ることができました。
ただ、楽しくて興奮したこどもたちの声が大きくなることが度々あり、その都度
「こえが大きすぎます。もう少しこえのボリュームをさげてください」と声かけをすることはありました。

もう少しで大阪に着く頃、車両中ほどからズンズンとまっすぐこちらに歩いてくるスーツ姿のおじさんが一人・・

そして、
「うるさいよー!君達はー!一体ここをどこだと思ってるんだねー!」

あれれ、叱られてしまった、ごめんなさい。

「すいません・・」頭を下げるわたし。

「アンタ、大人がいてなんで注意しないんだ!ココは公共の場だぞー!」

「はい、すいません😥」


そしてぷりぷり怒って立ち去られました。


まぁ、確かに声は大きかったよな~
でも夏休みの昼間はこどもがこんなふうに乗ることもあるでしょうよ、
そんなに、静かな移動を求めるなら在来線じゃなくてもよかったんじゃないの?
とも思えてきました。


最近は子どもの声=騒音ととられ、社会問題にもなるくらいですから、大人側に許容し難い側面もあるのでは?と自分の責任も重々承知の上で考えたりしました。


その後、こどもたちは?というと、
一切口を開くことなくピタリと静かになりました笑笑

今はよその人にお叱りを受けることも皆無かもしれませんよね。よほど身にしみたのでしょう。
これも良い経験かなぁと思っています。


お叱りくださった関東の人と思われるおじさん、
良い経験となりました。
ありがとうございます😊













  1. 戸外での活動
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年長児おでかけ ① :: 2017/08/25(Fri)


7月末の年長児おでかけの報告です。

今回は兵庫県立人と自然の博物館へ行ってきました。
丹波路快速に乗ってしゅっぱーつ!



車窓からはこんな景色へと変化していきます。






電車を乗り換え、フラワータウン駅に着きました。
わたしもここへ来るのは初めてなので、案内板を見ながらこっち?と進んでいきます。



館内でまず最初に目に飛び込んでくるコウノトリの巣。

野生種のコウノトリが絶滅し、人工繁殖と保護活動が懸命に行なわれている兵庫県。




今にも動き出しそうな標本の数々は圧巻!

夜中になると館内を歩き回っていそうです。
映画『ナイトミュージアム』を彷彿とさせます。


大きなイヌワシの巣



おっと!イヌワシに捕まったウサギ!衝撃的。

イヌワシは肉食なんだとこどもたちはハッとしたことでしょう。


こちらは『アリ🐜みたいなクモ🕷』の展示

見かけはアリですが、確かに顔がクモです、
アシも4対。


大きな葉に張り巡らせた葉脈



灯りに集まる虫を再現

障子のようなスクリーンの影となった虫も、ここまでくるとアートにさえ感じられる。


兵庫県丹波市で発掘されたティタノサウルスの尻尾の一部のレプリカ。大きさ、重さを忠実に再現したのだそう。

どうかな?どんな感じなの?



両手じゃないと、とても持ち上がらないわね~!



このコーナーは、ワシントン条約で取引が禁止されているモノたち。

剥製、カーペット、ウミガメのべっ甲製品、毛皮のコート、象牙

これらを得るために人間による乱獲が行われ、絶滅の危機にあることやそれらの犠牲を払ってまで私たちの生活に不可欠であるかをみんなで話し合いました。

こどもたちには難しかな?と思いましたが、これからの時代を生きる彼らには是非心に留めて欲しい問題だったので、わからなくてもいいと決めて話したのですが、
意外とみんなしっかりとした考えを持っていることには驚きました!

一人ひとり自分のことばで表現できたことは素晴らしいと思いました。見た目は「小さい人」ですが、その考えは幼くないのです。


隣接してこちらは捨てられたゴミコーナー。
分別してリサイクルすれば、新たな資源となって再び私たちの生活に利用できるものも含まれています。

ペットボトルが何になるのか?
古紙が何になるのか?
ビンは?
映像でみました。

普段見ることのできない資源が生まれ変わる様子を食い入るように見つめていました。


ここらへんでお腹がすいたので、お弁当を食べることにしました。


外は芝生も広がり気持ち良さげではありますが、何しろ熱いので館内で。


テーブルのある休憩所があるのですが、こどもたちはレジャーシートを広げたいようで、互いにぴったりくっつけて座っていました。



続く

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明日のお天気は? :: 2017/05/12(Fri)


明日は池田ルームのおさんぽ会を予定していますが、

残念ながら予報では終日雨模様となっております。


時間の推移と雨雲の推移をみましても、明日の朝は雨が降り続くものと思われます。


中止連絡は、明朝7時を持って順次ご連絡いたします。

連絡を待ってからご準備下さいませ。



ジェリー

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待っててはいけないこと② :: 2017/04/01(Sat)


前回に続き、
おとまり会を通して気になったこと②です。


山は人間以外の動物の住処でもあります。

イノシシ、シカ、クマ、ヘビ、タヌキ、イタチ・・もちろん虫や植物も。


今回私たちが利用した宿泊施設は整備されていますが、山の脇にあります。
一歩 林に入っていけばそこは動物たちのフィールド


立看板がありました。


「このあたりは猟ができる地域です。
ハイカーは服装に注意して下さい。」

このような内容でした。

そこで、こどもたちから「なんて書いてあるの?」と聞かれたので、わかりやすく上記を説明しました。

「りょうってなんなん?」

「動物を鉄砲で撃って肉を食べたり、売ったりして生活する人たちもいるのよ」と答えました。

すると、

「かわいそう・・」という声がありました。




「あなたは肉をたべないの?」
「たべるよ。でもおかあさんがスーパーでかってるから」


スーパーで買っているから殺してない。だからかわいそうではないってこと?

ん? 何か変だなと思いました。

そうではありませんよね。


「スーパーで商品として並ぶためには、誰かがそのカタチにしてくれているのよ。私たちが直接やってないけど、誰かがやってくれているから食べれるの。
私たちが生きるということは他の動物の命をいただくってことなのよ。あなたのパパとは違う種類の仕事をしている人たちもいて、この世の中が便利に暮らしやすくなっているのよ」


そのようなことを話したとおもいます。


おそらく
とりわけ都市部に住み、パパが会社員などサービス業に従事する第三次産業の家庭が多い今のこどもたちは、
農業や畜産業、水産業などに従事している人々から切り離された生活を送っているので、
想像したこともないかもしれませんね。


人間は必要なことは考えるでしょうが、
必要ないことは考えたり、想像することはないでしょう。

でも、本当にそれでいいのかな?と思います。



山梨県で「時間に追われることなく、子どもと向き合う保育をしたい」と森のようちえんを立ち上げた幼児教育家の中島久美子さんは、

以前はいろいろな保育園や幼稚園で働いてきたそうなのですが、心の底から納得できないことが多々あったそうです。

転機となったのは、幼稚園に勤めていた際、ライオンがヌーを食べる絵本を読んだときに
やはりこどもが同じことを言ったそうなのです。


そのときのことをこのように紹介されておられます。


自然の中の命と自分の命がつながるっていう認識が必要だということです。(中略)
そのときの私は「まずい」と思ったんですね。「自分の命と自然が離れすぎてしまってダメだな」と思ったのと、その子が、僕は〝いい子〟、殺している人は〝向こう側〟と思っている感じがしました。人間は何かの命を犠牲にして生きていくもので、犠牲にしちゃうから申し訳ないと感謝して生きていくものなのに、その謙虚さみたいなものが感じられなくて。それは「まずい」と思いました。




人間優勢で人間本位に環境を汚染したり、都合の悪いものを見えないところに押しやったり、排除して成り立っている生活を送っているので、
こどもたちが知らないのは当然のことですよね。


だからこそ、
本当はそうじゃないのよ、と伝えなければ
私たちの存在そのものが危ういと感じるのでした。



しつこいようですが、
もう少し続きます。





















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