赤ちゃん学スペシャル講座(全6回)に 行ってきました
今回は1回目『赤ちゃん学ってなんだろう』というテーマで、
講師は 小児科医の経歴をお持ちであり、日本赤ちゃん学会理事長の小西行郎さんです
まず、『赤ちゃん学』とは
まだよく知られていない 赤ちゃんの運動・認知・言語・社会性の発達とその障がいのメカニズムの解明を
様々な分野のスペシャリストの見地から研究し、ヒトの心の発達までを対象としたもの
だそうです
つまり、赤ちゃんを知るとヒトを知ることにつながるというわけです
赤ちゃんを知る手段が次々と開発されているので、赤ちゃんに携わる保育士やお母さんに まず、『赤ちゃん』を知ってもらえると思い悩むことはないだろうという狙いがあります
今のお母さんには、赤ちゃんの中に大人を求めている傾向があり、
それこそが自分を苦しめているとおっしゃっていました
進化心理学からみると、ヒトは他の動物に比べて安全な生活環境にあることから、
★仰向けで生活できる
・・・ 長く寝ていられるのは、ヒトだけだそうです。結果、手足を自由に動かすことが可能になります
★自発運動をする
・・・動いてから考える!
★頭蓋骨が離れている
・・・脳が生まれたときの3~4倍になる
★クーイング
・・・自ら語りかける声を発するので、赤ちゃんから語られたら答えればよい。その方が楽ですよ~
という特徴を挙げ、愛情を持って長時間抱かなくていいし、始終語りかける必要もない
とおっしゃるのです
意外ですね!
私たち母親は、抱かなければいけない、語りかけなければいけない!と
自らの育児を『大変なもの』にして、
心身すり減らしていますから。
大人と赤ちゃんは全く違う生き物なのだ、生後3ヶ月位は 赤ちゃんが泣けばおっぱいをあげればよいのだそうです
シンプルですね!
興味深かったのは、ご自身の双子の子どもを例に挙げ、お母さんを真ん中にして両サイドに赤ちゃんを寝かすと、
赤ちゃんは声のする方を向き、
向く方が利き手になるのだそうです
だから、お子さんは右利きと左利きなのだそう
ちなみに、いつもと左右を入れ替えて寝かすと 赤ちゃんはめちゃめちゃ泣くということでした(笑)
今日、双子の子どものいる幼稚園のママ友に尋ねてみたら、確かに利き手が分かれていました!ビックリです
赤ちゃんの五感は、胎児期から形成されるのですが、
最も最初に触覚が備わり、中でも口のまわりが初めに、次いで指先なのだそうです
触覚→ 聴覚→ 痛覚→ 味覚 と発達していきます
五感を通じて自分を認識し、身体を認知し
生まれた時には、ジブンをわかっている
というのですから驚きです
生まれたあとにも、何でも口に入れる時期がありますよね
あれにもきちんと理由があって、
お母さんは「きたない」と言って辞めさせたがりますが、
触覚でモノを認識しているので十分やる必要があるそうです
生まれてからできるようになると思われていた
しゃっくりや、首を前や後ろに回したり、あくびしたり、指しゃぶり、ハイハイ、寝返り、歩行に至るまで
なんと胎児は原子的な運動パターンを子宮内でやっているのです!
赤ちゃんは、共有できる能力を持って生まれているため、
お母さんはアレやコレや考えなくてよく、赤ちゃんを見てればよい。
いろいろ考えるから難しくなる
とおっしゃってます
つまり、以上のことをまとめると胎児期に
自己の身体認知と他者理解し、
原始反射という運動パターンをつくり、
感覚能力はほぼ出現していて、
意識的運動は始まっていることがわかり、
新生児は決して無力で生まれてくるのではない!
ということになります
小西先生に、子どもこうだったでしょ
?と何度か尋ねられましたが、
ん~、知らないなぁ~
どうだったかな~?
え~⁈ そうだった~?
の連続で、「あなたたちホントに子育てしたの?(笑)」と言われるほど、
見てない、あるいはさほど注目してこなかった点がいくつもあったことに
もったいないことしたな~と思いました
こういうことを早くに知っていたら、育児書とにらめっこしながら悩んだり、不安になることなく、楽に子育てできたのになぁ~と非常に残念です
今回は胎児期のところまで。
次回新生児のところを報告します
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