あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





『発達障害のある子どもへの合理的配慮として提案できる支援技術とは』② :: 2016/05/17(Tue)


こどもたちの中には、自閉傾向と書字などのLDを同時に抱えるいることもあり、発達性協調障害のあるこどもも多くいると考えられています。

そのようなこどもたちに漢字を書いて覚えることは困難でトメ、ハライ、ハネは苦行といいます。

意外でしたが、文科相でもそこまでできることが達成目標とはなっていないのだそうです。
正しい書き順、形を知っていること、キレイな字を書けることは大事でしょうが、
これからの時代、困難なこどもたちにとって苦痛な時間を代償にする程の大事さがあるかどうかは本当に疑わしいものです。


このとき初めて聞いた言葉に「印刷物障害」というのがありました。

世の中には、視覚障害、肢体不自由の方、学習障害などいろんな人がいるのに、一般的に広く使用されているのが印刷物であり、印刷物ではアクセスできない人々のことで、
紙ではないアクセス手段を用意しておくことが教室で考慮されていれば内容に触れることができる人々のことを指します。

つまり、困難さの要因がその人にあるのではなく、印刷物に過度に偏っている環境に問題があるという考え方です。
だったら、環境を調整しようよ!ということです。



DO-ITの生徒による音声読み上げや拡大といったテクノロジー利用した場合の学力テストの結果、国語、算数双方得点が上がっていて、中には倍以上の結果も出ていました。

この結果からも、紙とエンピツのテストではこどもの能力を正しく知ることにはつながらない場合があることを示唆していますよね。


日本のこどもたちの教育機会は保障されているのか?という疑問について米国のこどもたちと比較したところ、
初等・中等教育過程で特別支援教育を受ける児童生徒数の割合は、
米国が13%に対し、日本はわずか2.9%。


そのうちLDは、
米国が240万人(IEP)、日本は1万2千人(通級)

米国ではIEPという法律により、学校で教員によって特別支援教育が必要かどうかを判断することになっているため割合が高いのに対し、
日本では、保護者から申告することで支援教育の機会が与えられるシステム。
よって保護者が判っていなかったら、こどもの困難さに気づかれないまま通常学級で苦行とたたかっていることになるということです。



高等教育へ進学し、支援を受けて学んでいる障害のある大学生数は、
米国10.8%、日本0,23%

そのうちLDの人数は
米国18万人、日本72人!

ということですから、米国では配慮があれば学ぶ機会が日本よりだいぶん保障されていることになります。
というより、日本ではたとえ希望や意欲があっても障害を理由に正当な機会を与えられていなさ過ぎると言えるのでしょう。
高校に入れたけど、LDのためにたった72人しか大学生になれなかったなんて、少なすぎる!
これではガッカリです!!


近藤先生は、これは由々しき問題だと仰っておられました。


DO-IT Japanの学生たちの事例では、
1. 書字障害のある生徒の大学入試(AO入試)における小論文へのキーボード利用

2. 書字障害のある生徒の県立高校入試の5教科学力試験におけるキーボード利用

3. 書字障害のある生徒の大学入試(二次学力試験)における時間延長

4. 読字障害のある生徒の大学入試センター試験における代筆利用・・など


米国に比べるとまだまだ少数ではありますが、日本でもこうして実現させているというのですから、合理的配慮を必要とするこどもが、その必要性を求めていくことで障壁は崩していけることをあらわしています。


国連障害者権利条約で、
障害を理由として合理的的配慮の否定は差別として禁止されていますし、

障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を共有し、又は享有することを確保するために合理的配慮がなされないといけないとしています。


(米国では、製品を発売するとき全ての人びとに使えるモノでないと販売の許可が下りないのだそうです。その典型がiPhone、iPad でしょうね)



「ジブンはバカだからダメなんだ。ホームレスになるしかないんだ。」とこぼすこどもを
テクノロジーを利用した代替手段を使って
なくしていきたい。

近藤先生の言葉が今でも胸に刺さっています。












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