あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





Yちゃんの成長 :: 2016/05/30(Mon)

今回は年長さんYちゃん(5歳7カ月)の成長について記していきます。


Yちゃんがリボンクラブに入会されたのは3歳9カ月のときでした。
印象は大人しくて、落ち着いたコ。慣れてくると屈託なく笑うような人なつこい愛嬌のあるお子さんでした。

その頃の記録には「指先が器用で細かいビーズなど小さいものの扱いが得意」とあります。

わたしと二人っきりのとき、ジブンの話したいことをスラスラお話しし、わたしの質問にも応えるなど会話のやり取りもできました。
安心できると、乱暴な言葉を使ったりおふざけも見せ、大人に対する信頼感が感じられました。


ですが、そこに(何度も顔を合わせている)お友だちが加わると、やや緊張や不安が高くなり、素のジブンが出せないような窮屈さも持ち合わせていました。
あんなに流暢に話していたおしゃべりはピタッとなくなり、気持ちや出来事を伝えることもありません。大人の呼びかけには首をふって答えます。
喋れない訳ではないけど、特定の状況になるとダンマリになってしまうのです。
(お友だちの中にはYちゃんは喋れないコだと思っていたコもいます)

ジブンより先にお友だちが来ているときは、お母さんと一緒でないと入室できない時期もありました。

来る日も来る日もリボンクラブでは、ジブンの好きなビーズで小物を作ることに没頭していました。
その次のブームは自宅からお気に入りグッズをわんさか持参して披露する(「見せないよ~」と言います)時期もありました。
得意なことを足がかりとして、空間とジブン、相手とジブンとの安心感を少しずつ満たしていたのかもしれません。


わたしはそんな彼女になるべく言葉によるコミュニケーションを心がけ、気持ちや出来事を表現しやすいようアシストし、お付き合いするだけでした。


ある日、一緒に出かけた先でのことでした。
向かい合わせに座っていた見知らぬ女の子が探し物をしていることにYちゃんは気づきます。
Yちゃんが手にして差し出すも、言葉が出ないため相手のコに気づいてもらえませんでした。

「はい、どうぞ」「ここにあるよ」がその場に合うぴったりの言葉だと思われたのですが、そのときのYちゃんの口は固く重く閉ざされていて、伝えることができないままの時間が過ぎました。
「がんばれー!」心の中で応援していたわたしにも、Yちゃんのしぼむ気持ちが表情から痛いほど伝わってきました。


そのときに、Yちゃんの感じている
渡せなかった、通じ合えなかった、チガウ、こうしたいの!
そんな不達成な、満たされない感じはもしかしたら日常生活のなかで大人が思っている以上に経験しているのかもしれない、と感じられました。

集団の場では「大人しくていい子」は「乱暴で手がかかる子」ほど、その子が抱える困難に気づいてもらいにくいのではないでしょうか。

幼稚園での様子、お母さんからの家での様子からも包括的に考えてみても、安全感の輪から出たときYちゃんが気持ちや出来事をうまく言葉で表現できない苦手感、困り感を抱えている可能性は考えられました。


先日のリボンクラブの様子。
名札のなぞり書きに挑戦中。



サングラスの制作。
わたしの作ったサングラスを見て、どうやってフレームを切らずにレンズの部分だけ切り抜いたのか疑問に感じたようです。

そんなとき、すぐにやり方を示すのではなく、ジブンで気付けるような別のアイテムを代わりに差し出します。
すると、ジブンで発見します!

耳に引っ掛けるゴムの付け方も試行錯誤の上獲得しました。

わたしのグリーンのレンズのサングラス越しのYちゃん。

ピンクのレンズのサングラスの出来栄えに大変満足している様子。



以前、影遊びをしたとき四方から影を映してクイズを出したいろんな立体図形のボックス。


お友だちがいても、こんなあそびをしようよ~とわたしに伝えることができます。


折紙で鶴を折っています!


先もとんがっています。とっても指先が器用でコンパスも少しの補助があれば、キレイな円を描けるほどです。




これまでに、平面ではない段差のあるところや斜面、不安定な遊具を怖がったり、年齢にそぐわぬゆっくりと慎重に進む様子が観察されていました。

そのときのおうちからの報告でも、「あまり歩きたがらない、妹のベビーカーに乗りたがる」とありました。
幼稚園でも外ではあそばないとYちゃんは教えてくれました。
上手くいかない、失敗、苦手は避ける→ますますしなくなる悪循環がすでに出来上がっているようでもあります。このとき重力不安があったことと思われます。

できるだけ、休日には戸外に連れ出して凸凹道を歩くなどの経験を積むことの大切さをお母さんに伝えてきました。


そんな年中さんの終わり頃から、急に活発になりました。
幼稚園では逆上がりに憧れるようになったとの報告も耳にしました。
リボンクラブでもユラユラ揺れるハンモックあそびやガンガン木登りを好むようになりました。


年長さんになった今、お友だちが先にいてもお母さんから離れて入室しますし、
両手いっぱいの「心の支え」も持参しなくなりました。
友だち間のコミュニケーションはまだこれから育っていく余白部分を残しつつも、
友だちがいる中でわたしには「これがしたい!」「アレを一緒にしようよ~!」と希望を伝えることもできるようになってきました。


知力や指先の巧緻性の高さに、情動や運動面での凸凹が引き上げられてゆくのを実感しています。

これまでには聞けなかった「やんちゃで困る」と冗談ぽく笑うお母さんからの報告からも、
Yちゃんの変身はわたしだけでない他の大人からも見てわかるようです。


ついでに、
よく「おさんぽいいですよ。してくださいね」と言うと、
歩くことが大切、運動が大切だから
体操教室などの習い事をさせた方がいいでしょうか?と尋ねられることがあります。

それは話が飛びすぎているように思います。
まずは家族で楽しみながら、その機会を持つことを考えて、できる範囲でしてくださることでよいのではないでしょうか。
大好きなお父さんやお母さんとの時間はこどもたちにとって何よりも安心して過ごせるひとときです!


運動面での課題は自ら修正しているようなので、このままの環境が引き続き保障されれば心配いらないでしょう。
少人数グループの中で、言葉によるコミュニケーションが安心してできるようになること。
このあたりも心配する程ではないけど、こちらも引き続き見守っていきたいところです。










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