あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





こどもたちから感じること :: 2016/08/01(Mon)


先日、年長児さんたちと普段のプレイングより長い時間過ごす機会がありました。

おさんぽかいやお出かけなどの戸外での活動含め、

そんなときこどもたちの新たな一面に出会えます。

顔馴染みになることで
はじめは気おくれしたり、妙にハイテンションだったりするのが、平常に近い状態あるいは平常になるまでにかかる時間が短くなっていきます。

「見知った顔がある」そんなところが小さな教室の良さでもあります。


じゃがいもパーティではこんなことが起こりました。

調理にかかる前、
「今日は、みんなで収穫したじゃがいもを使って前から計画していたように自分たちのお昼ごはんをつくるよ。みんなで力を合わせて作るとごはんが食べれるけど、作らなかったら食べれません。
ホンモノの包丁や火を使うので、この部屋にあるおもちゃでは今日はあそびません。」と前置き。


先の見通しを持って活動できるよう声かけしながら進めていきました。


お金を持って買い物に行くこと、
ピーラーや包丁を使っての作業はみんな興味深々。
普段大人がしていることをこどもたちがやりたがっていることが伝わってきます。


しかし、調理時間が長くなると途中で飽きてしまって、興味が周りのおもちゃに移るコたちもでてきました。
調理をするコたちと分かれてきたのです。

3品作ることに注意を保ち続けることは幼児にとって容易なことではありません。
まして普段はプレイングとして使っているおもちゃが沢山ある部屋ですから、誘惑が目に飛び込んでくるのもある程度は仕方ないことです。

ですから、あそびはじめたな~と気づきはしても、そのことを咎めたりしませんでした。

「作りたいコが作る」そんな時間があってもいいと思いました。



すると、その状況に気づいた「調理をするコ」たちが
「アレ?あそこおもちゃであそんでるね。ねぇ、今日はおもちゃであそばないんだったよね~?」

「うん、そうね。確かにそう言ったね~」と、わたし。

(あそんでいるコたちに向かって)
「ねぇ~、きょうはおもちゃではあそばないんだよ。つくらないとおひるごはんできないよ~!」

(あそんでいるコたち)
「(無言)・・・」


手の動きは止まらず、一見聞こえてないように見えたのですが、その後も調理チームに責められたことで
我に返ったのかバツが悪そうにその場に立ち上がりました。

あわや一触即発寸手のところで、
調理の次の工程の声かけをして場面を転換させました。


その場に立ち尽くしたコの表情は、固くこわばっています。目をシパシパさせ、口は一文字に結んでいます。

きっと内面と戦っているのでしょう。
調整するのに時間が必要のようでしたので、しばらくそっとしておきました。

頃合いを見て、調理に誘うとスムーズに参加しました。
折り合いをつけるのに、そんなに長い時間はかかりませんでした。

調理を再開した仲間をしつこく批難することもなく、みんな温かで和やかな雰囲気でした。
居合わせた年長児みなが各々、調整したということでしょう。

こどもたちの正しさの尺度や寛容さには
まったく驚きます。

さぁ、ようやく昼食を迎えるときには、
おもちゃは散らかったままでしたので、

「おもちゃを片付けたら食べれるね」と言うと、
「(ジブンは)あそんでなーい」と言っていたコもついには片付けていました。

ジブンができる役割を考えた結果の行動だと思うのです。

ジブンのことだけでなく、他者やその場のことを考えて行動する場面は他にも見られました。

身支度の場面では、
エプロンの紐を後ろで結ぶことに困っているコに結んであげていました。
三角巾をどう頭に当てがうのかわからないコは
「誰か教えて~」と困っている事を口に出して表現できたり、またそれに応えるコもいました。

どれもわたしがしてしまえば早いのですが、
敢えて手伝わずに、その場の出来事を
「◯さんが結べなくて困ってるんだって。どうしたらいいかなぁ」とか、


「今、困ってる?困ってることがあったら教えてね。」と声をかけます。

家では特に口に出さなくてもおウチの人がしてくれるかもしれないことも、
ジブンが「出来ない」「困っている」ことを自覚できるよう努めました。

これまでなら黙っていてもなんとかなったかもしれないけど、
小学校生活のことを考慮に入れ、ジブンでジブンのことができるように、得意は生かしてジブンだけでなく他者の力となり、ジブンの苦手を知り、問題を解決する手段を身につけることが
この先に必要な力になってくるからです。


IHの普及により家で火を使って調理しない家庭も多くあるようです。火を使わなければ火事や火傷のリスクも減り便利な一方、
こどもたちが火の扱いを知る機会がないまま大きくなるかもしれません。

危ないから遠ざけるのではなく、
危ないものの扱い方を身につける必要があることも
便利な世の中に生きているこどもたちには大切な課題であると感じています。










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