ランタン作りに挑戦中。風船を膨らますのは初めてだそうです!もうすぐ6歳の☆ちゃん。

なかなか風船は膨らみません。
どうかすると、そのうちジェリーさんが代わってやってくれるんじゃない?雰囲気の視線を感じはしますが😅、ここはガマンして☆ちゃんがこの状況をどう解決するのか待ちたいところ。
☆ちゃんは、わたしと二人なら大丈夫なのですが、
他にお友だちのいる状況では自分の思っていることや出来事について言葉で表現することの苦手さを持つ緊張感の高いコでした。
それが特に年長さんになってからは、
図鑑で知った知識についてハキハキ話すなどまるで人が変わったかのようにイキイキと活発になりました。
(こどもは自分でジブンを修正して成長していくのだなぁと教えてくれます。)
ですから、安心できる場所で安心できるお友だちの小さな輪の中なら、ゆっくりジブンを表現できることの経験を重ねてほしいと関係を調整しながら励ましてきました。
一方、風船を膨らますのが得意と言っていただけある○ちゃん(5歳3ヶ月)は、
素早く自分の風船を膨らますのが早いか、なかなか膨らまない☆ちゃんの様子を見て、
「ジェリーさんがふくらませてあげたらいいんじゃない?」とナイスな提案をしてくれました。
協力したい気持ちが自然に沸き起こるのですね。
「うん、そうね。ジェリーさん、いつでも困ってるってわかれば力になるよ。
でも、☆ちゃんに代わって風船を膨らませるのかどうかを決めるのって、だれなんだろうね?
○ちゃん?ジェリーさん?」
「ううん、
ジブン。ジブンがきめるんだよ。」
(お!すごい!5歳児さんにだってわかるんだ!)
そんなやり取りを聞いてか聞かずか?
直接息を吹き込むことはできないと判断した☆ちゃんの次なる作戦を考え、シャボン玉の吹き口を風船に入れて空気を吹き込もうとしたり、シロフォンの打棒を突っ込んでゴムを伸ばしたり思いつく限りの方法を考えては道具を利用して問題を解決しようと試行錯誤を繰り返していました。
目でわたしに何かを訴えています。
自分でやってみた→ 試行錯誤を繰り返した
ところで、
そこで、「何か困ってる?」と尋ねると
「うん」とこっくりうなずきました。
「何に困ってるの?どうしてほしいのかジェリーさんに教えてちょうだい」
「・・これ、ふくらませれない・・」
「では、ジェリーさんに膨らませてほしいってこと?それでは、膨らむようお願いしてください」
「ジェリーさん、これふくらませてちょうだい」
「うん、よく伝わったよ。では膨らませてみるね」
小さな出来事ですが、こんな場面に遭遇することは小さい人たちと接しているとしょっちゅう起こることです。
先回りしてこどもができるようになる経験の芽を大人が摘まないよう気をつけなければいけません。

小1時間、風船に和紙を貼り付ける作業に没頭し、
さぞかし疲れただろうと思った矢先に○ちゃんが選んだ道具は数字盤でした。

数の連続性や順序、法則に出会える道具です。
しかし、そこに至るまでには目を皿のようにしておんなじ探しをすることになりますから、
とっても疲れます。
集中に集中を重ねるなんて大人は選びませんよね。
こちらは、○ちゃんが描いた絵。

平面に天と地を分けた〝女の子らしい〝描画。
手には指が5本。見事にペンを細かくコントロールしています。
☆ちゃんの運筆の様子。

左手は紙を抑え、右手は三本支持。
やじるしの意味をとらえ、モデルに似た線をかきます。
初めから終わりまで筆圧は変わることなく、同じ強さで書きました。
線や記号を書く身体の準備が整ってきたことを教えてくれますね。
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