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ドールハウスの中

プレイングの間、こどもたちはオモシロソウなものが目にとまると数十分でも静かに集中してモノや道具やおもちゃと関わることができます。

こどもたちの〝オモシロソウ〝や〝触れてみたい〝、〝コレなんだ?〝という気持ちは自然発生的に起こり、その意欲に応えるおもちゃがリボンクラブでは用意されています。

ただ平然と並べてあるだけではなく、
こどもたちが関心を持つような仕掛けも必要です。


プレイング後、こどもたちが帰ったあと
それまであそんでいたものがそのままで残されることもよくあります。
それに向き合ったとき、こどもの〝いま〝に気付かされます。


こんなことがわかるようになったんだ、
こんなことに興味があるんだ、
こんなことができるんだ、
その瞬間はなんともいえない宝物に出会えたような幸せな気持ちになります。


今回は、こどもがあそんだあとのドールハウス内をご紹介。
1階右側のお部屋はリビングでしょうか。
テーブルの上にはミニチュアの食器やお料理が置かれています。

1階左側はトイレやお風呂が。

同じ状態の2,3階部分の写真。

2階右側を寝室、左側はキッチンなんでしょうね。
家具が見事にカテゴリー分けされていますよね。

下の階から配置していき、2階寝室あたりで
プレイング終わりの時間になったのでしょう。
3階は手付かず状態。


少し整理整頓して1階の扉を閉めてみました。
あれあれ?ん??

お気づきでしょうか?


わからなかった人のために・・・

これ!

電気スタンドなんですが、逆さに配置してありますね~!
こうして置くと〝鉢植え〝に見えるのはわたしだけでしょうか?
鉢植えから伸びる木の幹に見えませんか~?


食器棚には食器がおさめてあったり、
ピアノの蓋を開け閉めしたがったり、
柱時計をみて「コレ、なーに?」と尋ねてきたり・・


こどもたちは日常生活を基盤としたミニチュアの世界に興味を持ち、分類し、用途を知り、知らないモノに出会うと他者に関わりをもつなど
実に複雑なことを理解してあそんでいることを
ドールハウスに残された配置から伝えてくれています。


秩序のない配置はなんだか気持ち悪い

そう感じるこどもたちは、きっと安心できる基盤があり、順調に発達の軌道にのっていることもわかります。


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コメント

子ども達の活動の痕跡を眺めてみると、そこでの子ども達の思考、思い等が見えてきます。教育現場では活動が終了したらすぐに<片付け>をするように指導するのが一般的です。多分活動の範囲が教師の予想する範囲内なのでしょう。(詳細にみたら予想外のこともいっぱいあるでしょうに、教師には気がつかないか、大したこととは想わない・・)
一般的な教育活動は<予定調和>で終わっていると感じます。

子ども達が園庭で遊んだあと、初め砂場に用意してあったスコップが砂場以外のどんなところに残されているかなど、興味が尽きないのですが、教師が子ども達に<初めの場所に片付けましょう>などと指導したら、大切な情報を失っているんです。

masa先生

そうなんですよ!
場合によっては、片付けないと次に移れないときもありますし、ジブンでキリをつける意味で大切でもありますが、
小さな教室では、そんなにキチッとしなくてもそんなに困ることは少ないですから。

こどもたちのあそんだ形跡から、モノを言わない道具ですがわたしにいろんな想いを引き起こしてくれます。
そんな時間はいいものです。

子どもが遊んだあとを探検してみるのも楽しいですね。

寝室のモノ
御台所のモノ
リビングのモノ
トイレとお風呂のモノ

それぞれのモノが上手に分類されています。

狭い空間の中で、モノを配置するのは難しいと思いますが、それぞれの家具が整然と配置されています。なんだかセンスまで感じさせますね。

もしこの子が、あそんでいるうちに、それぞれのモノを適切に配置することを思いついて、そのことをあそびの目的にしていたとしたら、

「手はずを整える力」が身についていることが伺えます。

そして、意図的にスタンドを逆さにして、植木に見立てるアイデアを思いついたとしたら、ユーモアのセンスも感じますね。

今「思考と言語」について考えているのですが、幼児期の思考は「モノの操作」と関連しているように思っています。

モノに依存しないで、言語だけで思考できるようになるのが、ピアジェが位置づけた具体的操作期(7~12)です。

「手はずを整える力」は、のちに「計画を立て、手段を整えて、目的を達成する力」に連続していくように思います。

おおよそ生後6か月くらいから、赤ちゃんは目的を達成しようとしてきます。
赤ちゃんをうつ伏せにして目の前に何かをおいてあげると、それを捕ろうとしてきます。

もちろん、始めはパタパタしたり、後ろに下がったりして泣き出したりしますが、8~9か月になると前進して、目に映ったものをゲットとすることができるようになりますよね。中には転がってゲットする赤ちゃんもいますが・・・。

この場合の目的は赤ちゃんの外側にありますが、そしてその手段は身体を前進させることですが、1歳を過ぎてくると「手を使って目的を達成すること」も経験してきます。

さまざまな月年齢を重ねて行って、モノを操作していくうちに「頭の中で、目的を立てて、手はずを整え、目的を果たすことができるようになる」のでしょうね。

こういった推理を働かせてみると「来年は小学生になるお譲ちゃんかな?」と思いました。

知識は後からでも身につけることができます。

乳幼児期の子どもたちは、あそぶことで「目的を達成するための手段」を身につけているのかも知れません。

小西先生が、「おかあちゃん、いらんことすんな」と言ったのは、そうした活動のジャマをすんな・・・」と言う意味かも知れませんね。



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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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