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あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム





お母さんのための勉強会(1) :: 2017/11/06(Mon)


11/3(金)に、池田ルームのお母さん(お父さん)を対象にした勉強会を開きました。


講師には熊本よりあそびの心理研究所のジジさん、
山梨より森のようちえんピッコロ代表の中島久美子さんにおいでいただきました。


午前中はジジさんにお話しいただきました。

まず始めに睡眠と子どもの脳を研究されている三池輝久先生のお話しを紹介くださいました。

わたしも赤ちゃん学や著書から三池先生のことは存じておりますが、三池先生は先進国のなかでも日本の子どもの睡眠時間が少ないことを危惧されておられます。

睡眠中は身体は休んでいるように思われますが、実はそうではなく、
脳内ではたんぱく質の量を調整して昼間のストレスを軽減してくれたり、
記憶の整理をしているのだそうです。


そのためには途中で覚醒することなく連続した睡眠が望ましいと言われています。


私たちの身体のリズムは24時間ではなく約25時間という宇宙のリズムとズレがあるので、眠くなるまで待っていたら、自然にズレが生じてきます。

入眠のズレは30分までにとどめることとし、床について入眠するまでには家庭で積極的にリズム調整する必要があり、母親にしか出来ない仕事だということです。


朝、なかなか目覚めない、
起きてもボーっとしている、
体が重い、
疲れている、
ヤル気が起きない、
指示が入らない
そんな感じで午前中を過ごし、


お昼ごはんを食べた午後に、ようやく脳が目覚め身体が動く、なんて子は珍しくないようです。

それでいて、国語や算数がわかるようになってほしいというのはちょっとムリがありますよね😅



次に、リボンクラブに赤ちゃんのときから参加いただいみてるお母さんはよく耳にすることばであろう「アタッチメント」について、進化発達心理学の側面と合わせておはなしがありました。


赤ちゃん学会で遠藤先生が講演された「親子のアタッチメントが大事!」というのは最近よく浸透されてきたようです。


アタッチメントが安定型の子どもは、いろんなものに興味を持ちやすいことがわかっています。
そのアタッチメントを安定型にもっていこう、というのがリボンクラブの午前中にやってくる親子の最大のポイントとしています。


お母さんは赤ちゃんを産むと脳内物質オキシトシンという愛情ホルモンが放出されるのだそうで、

その物質が
わが子を可愛いという気持ちや
知らない人は受け付けない、子どもを守るシステムが働くという訳です。


赤ちゃんを産み育てるのは哺乳類の特徴で、
お母さん、お父さんペアで子育てする際
お母さんはお世話をする、ケアするのに対して、
お父さんはふざけたり、肌を合わせたりする違いがあり、そんなところから「あそび」が発生したのでは?と考えられているようです。


生物のもつ
「攻撃性」は子孫を残したり、捕食するために大切なシステムですが、ヒトは協力して生き残るための戦略として攻撃性を表出することなく友愛性を示し、

珍しいものに向かって引き起こされるのが「あそび」であったと考えるのが、脈々と受け継がれた生命の進化のなかで自然なことだったのかもしれません。


発達には順番があり、ヒトの赤ちゃんは概ね
10ヶ月頃から探索期に入り、2歳から3歳ごろに見立てあそびや並べること、分類、配列、カテゴリー分けなどするようになる表象期、4歳頃から調整期を迎えるのは
遺伝子に組み込まれた戦略であり、社会をモデルにして獲得した能力ということでしょう。


近代化以降ここ200年のことには、まだわれわれの脳は対応できていなくて、教科モデルには適応していないというのは進化の歴史を背景にして考えれば納得できるものですね。


となりの子より早く字が書けることや計算ができることに注目して子育てすることが悪いことだとは言わないけど、今出来るようになったことを共に喜び、
お母さんにしかできない環境調整を大切にすれば、そんなにおかしなことになりはしないだろう。

子どもは自ら動き、発達していく存在であるということが現在の研究者の前提となっていて、

赤ちゃんの能力はゼロだから外から刺激を与えて好反応を引き出すという研究者はいないそうです。



赤ちゃんを研究対象にした赤ちゃん学会の学術集会にここ数年参加していますが、わたしもそのような研究者発表を聞いたことはありません。



そして、驚くべきことにこのオキシトシンという物質は
将来の配偶者選びへとつながっているそうで、

ほかの誰でもない特別な人に出会うと
オキシトシンが出るというのですから、
あながちビビっときた、というのには科学的に証明されることなのかもしれません。



私たちは子どもを産み育て
その子どもは大きくなったとき、配偶者となるべき相手を選び出せることに向かっているともいえるのかもしれません。


生物ですから、「子孫を残す」ということが遺伝子に組み込まれているのはあらがうことのない自然な流れだなぁとスッと入りました。



続きます。







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