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あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム





続おさんぽ会での出来事 :: 2018/11/16(Fri)



次回にお伝えします、と前回書いたおさんぽ会での
エピソードです。


午前中に起きたエピソード①

毎度なんとなく目的地は決めてはいるものの、
子どもたちと秋を感じること、注意深く見ることをテーマにしているおさんぽ会です。


ひたすら歩く訳ではなく、ぶらぶら歩きながらも耳を澄ませたり、美しい落ち葉を拾うことや空間を認知することなどが楽しめるような配慮と自由度と持たせるようにしています。


ですから、歩きながら興味深いコトやモノに出会うとそちらに子どもたちが移動することがあることも もちろん想定はしています。


しかし、リボンクラブを出発して30分。直線距離にして600mの公園に差し掛かったところで、
子どもたちがそこで遊びたい!という声があり、
そこに加えて、ここでお弁当食べたい!
きょうはこれ以上はどこへも行かず、ここで遊びたい!
という意見もありました。


初めて参加の年少さんもいたので、
歩き疲れたところで足が止まったり
心が折れて泣き出す子もいるかもしれないことは充分あり得る事でしたが、まさかの校区内で足止めとは!


そこで問題を細分化して「遊びたい」のはわかりました、ということと、
このほかにも公園や児童館やプラネタリウムが観れる楽しそうな場所があることを伝えました。

すると、
「じゃあ、そっちがいいや!」という意見と、
依然として頑なに、「いやだ!ここでお弁当をたべたい!」と主張するコがいました。


さて困りました、、
まず、わたしが困っていることを子どもたちに言語化してみました。
子どもたちの意見が分かれていること。
この公園にはトイレがないので、トイレに行きたいときはどうしたらよいか?ということ。


それから子どもたちが先の見通しが持てるよう折衷案として、時間を決めて公園であそび、そのあと児童館に向かうのはどうだろうか?と加えました。


小さい人たちが集まって、いやだ!と主張を曲げない子を囲み、
「じゃあ7分は?」←その前にわたしが5分間遊んでから出発するのはどう?と提案していたことを受けてかな?
と詰め寄るプラネタリウム行きたい派。


何度か子どもたちの間で押し問答が続いたちのちに、
ついに「6分遊んだら児童館へ向かう案」になぜだか首を縦に振りました。


そのときの公園がコチラ↓↓↓



なぜその案で落ち着いたのかはわかりませんが、
いやだ!わたしはこうしたいの!とハッキリジブンの思いを伝えることは大切ですし、
一人ひとり違う子どもたちとまとまって行動するため、ときには折り合わなければならないことを身をもって経験できたのではないでしょうか。


また、ジブンで決めた、と自身が感じられるようになるまで非難されず、待ってもらえたことが功を奏したのかもしれません。


補足ですが、この主張を通そうとした子は
スタッフのこどもです。お母さんへの甘えの姿とも捉えられます。






次に、午後 帰りの道中に起きたエピソード②


たくさん遊び、お弁当やおやつを食べて帰る頃には疲れも出てきます。

しかし、お歩きで来ていますから当然帰りも歩かなければなりません。


歩くのもいやになってくるし、空になったはずのお弁当ですがなんだか荷物も重く感じます。
お母さんも恋しくなってくるし、眠くなるし、、


初めて参加する年少さんの一人が、ついに足が止まりました。

手に持ったランチバッグをわたしに持って欲しいと言います。

ジブンで持てないならリュックサックに入れようね、の提案も「いやだー!」と言って頑として受け入れません。

お母さんもお迎えに来てくれるし、頑張って歩こうね~、の励ましも「いやだー!」
もはや彼女には届きません。


そして、大声で泣き出しました、、、





この子は、直近のプレイングでこのおさんぽ会の話題をしたとき、「ママと一緒にいきたい!」と母子分離に強い不安をのぞかせていました。


ですから、この日もしかしたら参加できないのでは?と案じていたのです。
そして前日の夜に彼女のお母さんに「ムリさせないで大丈夫ですよ」のメールを送ろうかと思っていたのでした。

しかし、当日ご機嫌な様子で集合したので驚いてしまいました。肩すかしにあった気分でした笑笑
余計なこと言わなくてよかった~とも思いました。


そんな彼女でしたが、リボンクラブを出発する母子分離の場面では、やはりかなりの不安を抱えてのスタートでした。


よく知っているスタッフ、お友だち、、
小グループで行動を共にすることで徐々に安心感を得てこのときまで楽しんで過ごせていましたが、それもここで限界か、?!


泣いてもお母さんはここまでお迎えに来てくれるわけでもなく、
わたしが抱っこして連れて帰る事も、代わりに荷物を持つ事も問題の解決にはなりませんね。



しばらく泣く年少さんの様子に、ほかの子どもたちも何かしなければ、、と思ったかどうかはわかりませんが、

年長児はジブンが代わりにランチバッグを持ってあげると言って、持ってくれました。
しかし、そんな年長児の優しい思いを忖度することもなく笑「いやだー!」と言ってジブンで持ち直しました。
(年長さん、ありがとうね!)


役に立てなかったやるせない思いだったのか、
「ジェリーさんが持ってあげたらいいんじゃない?」と年長児。

「う~ん、それってほんとに◯ちゃん(年少児)のためになるかしら??ジェリーさんはわからないなぁ」



すると、年中さんが泣いているコの前に進み出ました。
それに続き、もう一人の年少さんも進み出ました。




泣いているコの前でおもむろにリュックサックを下ろして、何やら取り出しています。
そして、それを手に泣いているコの右ほほをポンポン、、
もう一人も同様にして左ほほをポンポンと拭いてあげているではありませんか!


あ、ティッシュ?
ティッシュで涙を拭いてあげてるの?



えーーーーーーーーーーーーっ!涙



この間、子どもたちに会話はありません。


ただただ黙々と濡れている頬を拭く、という極めてシンプルな寄り添い方、、、




すると信じられないことが起こりました。


あれだけ大人が励ましたり、提案しても「いやだー!」の一点張りだった彼女の足が再び、前へ動きだしたのです!!



なんでーーーーーーっ!



なんでしょうね、
理屈ではないんですよね。




子どもたちが、共に過ごした仲間のためにできることを
誰に言われた訳でもなくごくごく自然にスッとしてのけたんです。



それも涙を拭く、というね!





いやぁ、これは持ち合わせていないわぁ。

子どもたちは困っているとき必ずしも解決してほしいんじゃない、寄り添ってほしいんだよね。
なんだかじーんと胸が熱くなりました。

小さい人たちと共に過ごしていると、こんな宝物のようなシーンに出会うことがしょっちゅうあります。


その度に大人のあさはかさ、無力感を感じます。


エピソード二つを紹介して、ここまで読んでお判りいただけたように、わたしたちスタッフは特に何もしていないんです。


しいてゆうなら、子どもの問題を代わって大人が解決しなかった、とか

自身の出来た!につながるように待つ、


「困ったね、どうしたらいいんだろうね」
と、問題を見過ごさず、起こっていることを言語化しみんなで共有、考えるようにした、くらいです。




いま、待てない、忙しい大人が多く
じっくり子どもの姿を見ることが難しくなっているのではないでしょうか?


子どもたちが自身で感じ、考えて、行動できるように、、


求められているはずなのに、構成されている世の中は真逆のように感じるときがあります。




おさんぽ会の写真をフォトブックにまとめました。


追伸!
おさんぽ会~ココロ温まるエピソード①~ :: 2014/05/19(Mon)

これは2014年の春のおさんぽ会で同じ場所へ行ったときの記事です。
ここに登場する、うまい棒を分けてあげたお兄ちゃんは今回泣いていた年少児のお兄ちゃん、分けてもらった小さい女の子は涙を拭ってくれた子のお姉ちゃんです。


それぞれに違う時を過ごしている子どもたちですが、思いやりの気持ちは輪廻するようです。











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  1. 戸外での活動
  2. | trackback:0
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<<愛着関係(アタッチメント) | top | ‘18 秋のおさんぽ会②>>


comment

ジジです。
お久しぶりです。

往復3.6キロの秋のお散歩にも
エピソード満載ですね。

家庭でもなく幼稚園でもなく、田中昌人教授の言葉で「第3世界」と表現されている「道草のスペース」には、さまざまな不確実性の要素がたくさんありますね。

手はずを整えて計画を実行するのは7歳からの課題で大切だと思いますが、こうした不確実性の前で「どうしよう?」というエピソードに出会うのも良い経験だと思いました。

でもなかなか実行するのは難しいですね!
4人の子どもに二人の大人が関わるわけですから・・・・・、

視覚的な情報に引き付けられて、さまざまなモノやコトに興味を示していく子どもたちの姿を面白く拝見しました。

今モモさんとリボンクラブ用の小冊子を作っています。長女のまきが手伝ってくれているのですが、良いのが出来そうです。

「リボンクラブってなんだ?」

20年たってもなかなか上手く説明できなかったのですが、少しは分かりやすくなりそうです。

金曜日に調整して、土曜日にはサンプルができると良いのですが・・。









  1. 2018/11/22(Thu) 15:02:15 |
  2. URL |
  3. ジジより #-
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