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世界の知り方、学び方


2019年がスタートして初めての投稿になります!
本年も宜しくお願いします。



1歳3ヶ月☆ちゃん
「リボンクラブにいくよ」というと泣き止むそうです。

音声記号「r-i,b-o.n.k-u.r-a.b-u」と聞いて、 これから行こうとする「目的地」「場所」がイメージできるのでしょうか。


リボンクラブ内の空間は安心できる場所として獲得しているのでしょう。
ママから離れて、行きたいところへ二足歩行で移動します。家でもほぼハイハイでの移動は見られなくなったようです。
じょうずにあんよができるようになりました。

ノブ付きパズルを出しています。

じょうずに外します。

ときおり、「ウッ!」と力を入れてパーツを押え込む様子があります。
入れようとしているのかな?

まだ上手くハマらず、ママに手渡すこともあります。
ママはゆっくり入れて見せてあげます。

パーツはママやわたしに「ドーゾ」と言って手渡してくれます。


ペンのふたをあけました。

描画は打点や弧を描きます。
紙からはみ出すくらい肩が大きく動かせます。

写真はペンのふたを閉めようとしているところです。
ふたの小さな穴にペン先を合わせようと頑張っています。

しかし、なかなかうまくはまりません。
そうこうしているうちにインクが指につき→指についたインクを見て喜び、さらに手に描き→ペンを持ったままの手をあちこち動かすものだから次第に顔や洋服につき、、、
といった具合に短時間でインクまみれになります笑笑


なんだか林明子さんの絵本に出てきそうな場面ですね。


次は、机の脇にある円柱差しに目が止まりました。

ノブを掴んで出す→入れる
隣の円柱を出す→入れる

こんなことを数回繰り返していました。
丸い形は角がないぶん易しく、スポッとはまるので満足感を得られるでしょう。




この日ママから興味深い報告がありました。

家のサインペンのふたをあける→閉めようとすることがあったのですが、その際ふたが逆のままで閉めるようとすることが度々あったのだそうです。


(たしかにパッと見た感じでは、どちらから入れるのかわかりにくい形状ではあります。)


もちろんふたが逆だと穴があいていないのでペン先は入らず、☆ちゃんはエラーを繰り返していた訳ですね。


この様子を観察していたママは、
ある時から☆ちゃんがふたの穴にジブンの指を入れたあと閉めるようになったのだそうです。

なんでこんなことをしているんだろうと不思議に思ったそうですが、
思い返してみたら、その頃からエラーがなくなり
すっかりじょうずにペンのふたを閉めることができるようになっていたことに気づいたといいます。


とすると、☆ちゃんはふたの穴の有無をジブンの指が入るかどうかで確認していたのではないだろうか?と推測できます。


私たちの身体は世の中の情報を得るために、持ち合わせている感覚の8~9割近くを「視覚」に頼っているともいわれています。
つまり、私たちはサインペンのふたを「見た」だけでエラーなく閉めることができるのです。


しかし、感覚統合が未成熟な小さい人たちは
こんなとき、指先の触感をも用いて対象物が何であるか、どんなだろうかを知るのでしょう。


小さい人たちが感覚の全てを使って、この世の中を知ろうといていることを教えてくれますね。


このことに気づいたママは幸せです。




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コメント

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

2019年スタートの投稿が「世界の知り方・学び方」というのは良いテーマですね。

赤ちゃんには「赤ちゃんの知り方や学び方がある」ということ、多くの子育て中のママに気づいていただきたいです。

ジジんちの〇ちゃんも1歳1か月になりました。先日長女のまきと夫のユウスケくん、長男のセイトとワイフのリンちゃん、そしてボッスとジジ、要するにたくさんの大人に囲まれて、〇ちゃんは見せびらかしの連続でした。

中でも気に入ったのが、ユウスケくんがプレゼントしてくれた茶筒を小さくしたようなおもちゃでした。直径1・5センチ、長さは10センチくらいで、両端を引っぱると「ポン」と音が鳴ります。

昔あったマーブルチョコレートような筒型です。

引っぱるタイミングで「ポン」という音が、強かったり弱かったりですが、強い音がきれいに「ポン」となったときは、ニッと歯を見せながら
「どうだ!」いうような得意顔でした。でも、外した二つの筒っぽを元に戻すことは難しいようでした。

写真の☆ちゃんは、ペンのふたを閉めることができるようになったということですから、さすがに2か月年上ですね。〇も2か月後にはそのようなことができるようになっているかも知れませんね。

赤ちゃんは自分自身で発達してゆく、このことがなかなか分かりにくいですね。服を剥いだり着たりというような生活の中では、できないことが多いので、赤ちゃんは未熟だと思ってしまいがちです。

しかしよく見ると、昨日までできなかったことがドンドンできるようになっていきます。

☆ちゃんは2足歩行で移動できるということですが、〇はまだ2~3歩あるけるくらいです。でも2か月後には今よりも上手に歩けるようになっているでしょう。

最も興味深いことは、喜びの感情を顔で表現できるということです。そして、その他にもさまざまな表情が顔で表現できます。

食べることや寝ること、そしてお風呂に入ることなど生活することの援助は大変な仕事だと思いますが、いつかはきっとそれらのこともジブン自身でできるようになります。

これらのことがエデェケーション(教育)の基本なのに、20世紀の多くの科学者が「頭をよくすることが教育の基本」だと勘違いしてきたようです。

そして教育産業が、それらに拍車をかけてきました。そのために子育てにプレッシャーがかかって「子どもを育てることの楽しさが」が見失われてしまった感じがします。とても残念なことですね。

ジジは最近、リボンクラブの子どもたちを見ていて「弾けるような笑顔と安心して怒りを表現できる子ども」は幸せだなと思います。

そして〇の環境もできるだけそのようであって欲しいと思っています。








サインペンのふたを閉める動作の様子の変化は興味深いものですね。

視覚情報だけでなく、指先で穴を確かめて感覚を統合しているのを発見したお母さんはすごい!

<私たちの身体は世の中の情報を得るために、持ち合わせている感覚の8~9割近くを「視覚」に頼っているともいわれています。>
大人の私たちはそんなことなのでしょう。そして視覚情報以上に、感覚を離れた<記号、言語、情報>にも無意識に頼っています。そこに<落とし穴>が潜んでいます。数年前に話題になった食品の<偽装問題>は、まさに感覚から離れ、文字、言語情報のみに依存した結果です。
私たち大人はこんな幼児の行動に見習わなければならないでしょう。

真に<わかった>、<理解した>と言えるのは、言語、文字情報ではなく、感覚のレベルにまで掘り下げて、感覚で納得することでしょう。
言語化できないかもしれません。野球の長島茂雄氏の話(ボールがこー来て、バットをスコーンと降ると、ホームランになる、など動作を交えての話)が<長島語録>とか言われて、意味不明な話だと揶揄されていましたが、感覚の世界を完全に言語化できないから仕方ありません。

今年もよろしくお願いします。

Re: 世界の知り方、学び方

ジジさんところのお正月の風景が目に浮かびました!
皆さん揃って新年を迎えられることは嬉しいですね。
お孫さんの一挙手一投足に大人が目を奪われてしまいますね。
わたしも昨年11月にちゃんと対面できていたらなぁと悔やんでいます。
わが家も赴任中の主人、一人暮らしの長女が帰阪しての年末年始でした。当たり前の光景ですが、みんながいる、というのは幸せなことですね。
本年はいよいよ動きのある年になります。
どうぞよろしくお願いします。

Re: 世界の知り方、学び方

masa先生

拙い記事を読んで下さりありがとうございます。
もっと語彙を増やして、自分の感じ方にピッタリくる伝え方をしたいところですが、masa先生のようにはいきません、、
勉強ですね!
先日観た教育テレビのAI技術のお手本は「赤ちゃん」だと最先端で研究されている義手の技術製作の方や補聴器の開発者の方々など口を揃えておっしゃっておられました。
人間とロボットは何がちがうのか?
人間にできてロボットにできないことは何か?
人間はどのように学習するのか?
意識と無意識の間に何が起こっているのか?
知覚から運動を起こすまでに脳はどんな働きをしているのか?わからないことだらけです。
この究明こそが大きな鍵となっているのだそうです。
赤ちゃんや幼児がしていることに注目して発見できる喜びは、まさに研究者が求めていることとそう違わないでしょう。
私たちはいい線をいっている、そんな風におもいます。
本年もよろしくお願いします。

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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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