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白石正久先生講演会 報告^_^


9月18日に枚方で白石正久先生(現龍谷大学現代福祉学科)の講演会がありました。


白石先生については、
あそびのアトリエで子どもの発達を学ぶときの教科書としている教育者で障害児教育者の田中昌人先生と同じチームで、数人の子どもを長年かけて研究されていたと認識しています。


田中昌人先生は故人ゆえお話しを聞くことは叶わないけど、同胞の白石先生にお会いできるなんて!
それも枚方で!
またとないチャンスだった訳です。


そしてお話しを聞いて知ったのですが、
枚方のお隣に位置する寝屋川市で長年 発達相談もされておられたというのですから、これまたビックリ!


講演会の中で印象に残ったことを
メモに走り書きに留めておいたので、
以下にご紹介いたします。
(文章にはまとめられませんでした。箇条書き風ですのでくみ取って読んでください)



人間の発達は、
スロープ状ではなくある時期を境に急に変わる時期(段階、節)があるということ。

それが、1歳半、4歳、7歳にある。



赤ちゃんの
「8ヶ月不安」と言われる時期
ママ以外の人が近づいてきたり、抱っこしようものなら烈火のごとく泣くことがある。
いわゆる人見知りと呼ばれるが、この有無は大事なキーポイントとなる。


これは、赤ちゃんが
新しい人間関係を結んでいきたいというあらわれ。

それでも聞こえたもの、見えたものなどの外の世界には不安がある。




子どもは「やりなさい」と言われたらするのだけど、
早よしなさい、と引っ張られるのはイヤ!


繰り返し練習したらできるようになると大人は思っているけど、学習を積み上げるというのは引っ張られてるのと同じで次のステージにはいけない。


できるようになりたい!
わかるようになりたい!
あの子のようになりたい!


という発達要求が原動力となる。


しかし、現実には発達の矛盾が生じる。


発達矛盾を乗り越えるときひとりぼっちではいけない。
どんと支えてくれる心理的信頼関係が必要。


8ヶ月不安と呼ばれる時期も、支えられ繰り返すうちに10ヶ月くらいになると他の人とも遊ぶようになる。
つまり外の世界へ安心が持てるようになるということ。


見守っているだけで自然にそうなるのではなく、「教育」が必要。


ここでいう「教育」とは、
ほんまやね、
こわかったね、など
わがことのように共感を示してくれたり、


今ならできるかも⁈というタイミングを知る専門性を身につけた大人の存在のこと。


むりやり引っ張られると終わったあと必ず崩れる。
立て直しに時間がかかる。


子どもの周辺に憧れの気持ちを育てられる場所があるといい。


1歳半検診で、
積木を積む課題があるが、何個積めるかは関係なく、
倒れたとき心の耐性を立て直してもう一度するか?を見ている。


がんばったワタシを受け止めてくれる?と眼差しを向けてくる子どもに「がんばったね」や「大丈夫だよ」と励ましてくれる存在が必要。


その繰り返しで失敗に負けない心、立ち直る力を育てている。


はめ板の課題は、
お手つき反応を示しながらも
頭の中に2枚のお皿ができて、揺れ動きながら
「こちらではない、あちらだ」と修正するかどうかが


1歳半検診の主な段階、節であることをお話しされていました。



大人が子どものことをわかろうとすること、
共感を示すと自ら修正し、正解を選ぶようになる。


子どもが指すいをすると、昔はお母さんの愛情不足だと言われた時期があったけど、これは間違い。


子どもは現実と自分の発達の矛盾を乗り越えるため
心理的支えが必要。

それが指すいや安心毛布となって表れる。


心配しなくて大丈夫!
何かほかに置き換えられるときがくる。



また、別の視点から
OECD(経済協力開発機構)のなかでも日本は、
保育・義務教育従事者の条件が低すぎること、


少子化が進んでいるのに、特別支援学級の在籍者数が
増えていることにも触れる。




私たち大人は子どもたちに
一つではない道を叶えられるように(沢山の選択肢、チャンス)をポケットに入れておくことが大事だと
会を結んだ。



会の冒頭、
最近は障害の「特性」という言葉をよく耳にする。

特性を理解することは大事だけど、
特性があっても別の道筋を歩んでいるわけではない。


ダウン症であっても、
自閉症であっても、

同じ人間の発達の道筋を歩んでいる。

と言われていたのと、


方法に子どもを当てはめるのは良くない、




と発信されていたことが
とても印象的でした。




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コメント

No title

白石正久先生の講演会が枚方市であったそうですね。

田中昌人氏は、1932年生まれですから、白石先生とは年齢差が24歳くらいあります。ですから田中昌人氏は白石先生の先生かも知れませんね。

実は、小西先生も田中昌人氏から学んだと言っていました。小西先生も障害児医療に関心が深かったので、田中昌人氏の影響かも知れませんね。

小西先生の言葉で印象に残っているのは「障害のある子を、健常児のようにしようとするのは、健常者の思い上がりかも知れない。そんな暇があったら、障がいが有っても安心して生きていけるような社会システムを創ることに努力した方が良い・・」と言っていたことです。

この文脈での「健常者の思い上がり」というのは、小西先生自身を指していたように思います。ジジが小西先生を尊敬するのは、こうした人柄です。

田中昌人氏とは、出会ってはいないけれど「子どもの発達と診断」は繰り返し読みましたね。障がい児教育の本と言うより、もしくは発達診断の本と言うより、
幼児教育本来の教科書だと思いました。

随分前のことですが、ノーベル賞作家の大江健三郎氏が大分市での講演で「ドフトエフスキーの白痴は、代一級の教育書です。」と言われたことがあります。ジジは大江健三郎の本もドフトエフスキーの本も好きだったけど、白痴を教育書として読んだことはありませんでした。

さっそく読み直して、ドフトエフスキーの子どもの描写の仕方は素晴らしいと、改めて思いました。ドフトエフスキーにとっての子どもは、教育の対象ではなく新約聖書の世界での神の近くに住む人として描かれています。ここがトルストイと違うところですね。

田中昌人・杉江著「発達と診断」は、素人にはちょっと難しい内容だけど、全5巻もあるので読むのは大変だけれど、ジェリーさんも頑張って読んでたようですね。

田中昌人氏の言葉に「第3世界」と言う言葉が出てきます。6~7歳くらいになると「親や先生がいない道草する場所」というような意味で使われています。これらのリスクは伴うけれど第3世界を通して、子どもたちは様々なことを学んでいきます。

「第3世界」という言葉は残してくれましたが、第3世界そのものがなくなっつぃまうということは、田中先生も思いつかなかったのかも知れません。

子どもが「自ら考えて行動すること」、かって第3世界が保障したこうした世界に変わるものを、私たちは考えていかなければならないでしょう。

私たち大人が考え方を変えていくこと「もうそれしか残っていない・・・」ような気がします。

力不足かも知れませんが、わたしたちも考えていきましょう。

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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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