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『乳児における公平感』~心を見つける力~から思うこと


先日、プレイング中教室のお母さんから興味深いエピソードを伺いました。

それは、子ども(4歳児)がお話を読んでもらったあと、

主人公にこれといった理由もないのに義姉や義母たちから家事を押しつけられたり、ドレスを破られたり、
留守番を命じられたりするのは、


どうしてなのか?


はたまた
主人公側にそれ相応の非があったのではないだろうか?


どうも納得がいかない!!

と言い、
お母さんがどう対応すればいいのか困ってしまった、

ということがあったそうです。


この義理の母や姉たちの血縁関係のない娘に対する行いを説明することは難しいことでしょう。


「自分たちが安心して暮らすために排除したい、あるいは優位に立ちたいのよ」なんて???ですし、


嫉妬、羨望など複雑な感情を言葉で説明して、4歳の子どもが「あぁ、そういうことか!」と納得することもなかなかないかもしれません。


私はそれを聞いたとき、人は4歳くらいになれば
因果関係を推測してそれを言語でこうも的確に表せるようになるのかと驚きましたし、
そのお話の中で印象に残るのはそこ?という、
もっと楽しいところとか魔法使いとかあったよねーとか
思いながら、その子のパーソナリティに触れることができたような気持ちになりました。


それに対して正しく応える必要は必ずしもなく、
絵本をコミュニケーションのツールとして
(親子の対話を生むもの)位置づけ

なんでだろうね?
あなたはどうおもう?
へぇ、そうおもうんだ!
お母さんはね…

などとするのもいいかもしれないね、
半年後、一年後には
また違う捉え方をするのかもしれないから
その変遷を子どもの成長としてみることができそうですね、とお伝えしました。


子どもの疑問に適当にはぐらかすでもなく、
名回答で解決してあげるのでもなく、
子どもの想いを丁寧に扱い、自身の感情の分化や想像力の広がりを待ち、守り、育てたいという期待を込めています。


その後、機会のあった赤ちゃん学板倉センター長の講演
『心を見つける力』に興味深い報告がありました。


以前は、11-12歳ごろになって初めて認識するだろうと言われていた公平感の発達において、

近年の乳幼児研究では、「資源の分配」の場面では
15ヵ月児(1歳3ヵ月時)は公平感を理解している、
ということがわかったそうです。


公平に分けることを予測しているし、
公平である人に良い評価をする(社会的評価)をする
起源が15ヵ月児にあるとは!
(赤ちゃん、あなどれませんね~)


と、聞いたときに
先ほどの4歳児のエピソードを思い出していました。



人は生まれながらにして、
ごく早期から公平であることを求める生き物であり、

不公平なこと、人に対して良い評価をしない!


道徳を発生し、社会的評価能力を持つ、とわかると、
あなたがそう思うのもムリないわね、と共感!


この子が順調に心を見つける力を獲得していることがわかりますし、
お母さんも何が起こっているのかはわからないけど何かを感じたことがわかるエピソードです。

(でなかったら、日常生活でスルーしてしまう出来事です)


故小西先生の言葉をお借りすると、
いま子どもに何かしてあげることばかりににお母さんの興味が集まっているようだけども、
子どもが持っていること、できるようになったことに注目することが大事にされていない、

というようなことを生前言っておられました。


ベビーマッサージや赤ちゃんに英語で育児をすることなどが悪いことだとは思いませんが、
何かを付与したり、子育てを外注して「してあげる」ことに親が力を注いでいると、

元々子どもの持っている素晴らしい能力に共感したり、
感動する機会を逃してしまわないだろうか、
子どもがどう感じているか、が大事にされないのではないかと思っています。































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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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