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動画から発見!2歳児さんの向社会行動


就園前の0,1,2歳児さんのための午前中のプレイングは、お母さんとの『アタッチメント確立」を目指しています。

そのためお母さんにもプレイングにご参加いただき、赤ちゃんとの距離感が近い関係で過ごします。


さて、2歳のお誕生日を迎えた二人はしっかり、すっかりこの課題をクリアし、
お母さんのまなざしの中であれば、離れて過ごしても自身の中に「お母さん」を保持して遊べる子たちです。


体調も良く、機嫌も良さそうであることから
この日のプレイングは、お母さんたちには空間の端にお座りいただき、子どもたちの遊ぶ姿を観察してもらうことにしました。


もし、子どもたちがお母さんを必要とするときは
子どもの方から移動するのを待ち、応えてください、と。


これには、遊びを展開するときにおもちゃや人(わたしやお友だち)とどう関わろうとするか?

思い通りにいかないことに遭遇したとき、どんな反応をみせるのか?


距離を取ることで、冷静に観察する視点を得る意図もあります。


というのも、
母親というのはわが子が何を欲しているか、とか
次にこう言うだろう、など
それまでの親子の関わりの中で培った勘が働き、
身体が動く

言い換えると
かゆいところに手が届く、といいますか、

子どもの思いを最も汲む存在です。

ゆえに子どもは母子間ではさほど困り感なく、生活していることが多いと思うのです。
(これは私自身も気をつけなきゃいけない点ですが…)



おもちゃ遊びの良いところは、
一人で遊んでいるとき、仲間と遊んでいるときは
大人は見守りに徹することができる点が挙げられます。


2歳児さんは基本的に並行遊びですが、
プレイング中ずっと一人の世界に没頭している訳ではありません。

互いに相手のしていることを見ていますし、
それを「オモシロソウ」と思えば、接近します。

黙って相手のモノを取り上げたり、取られたり、
取られまいと囲ったり、相手に別のモノを勧めたり…
言語も交じりますが、
ほとんどが行為によるコミュニケーションが
生じています。


そしてそのときの情動が変化するのが見て取れるのです。

受け入れられた喜び、
拒否、拒絶された寂しさなど、
その時々で、子どもがどのように感じたであろうかを
わたし、あるいはお母さん達と共有するように
しています。



その様々な感情を処理して、自身を操縦する様子は
2歳にして実に見事なものです。


「○ちゃんもするー」発言や
相手にモノを渡してあげる行為、
「していい?」「ごめんね」子ども同士の会話…

これらはお母さんがプレイングに参加していたら、
もしかたら見られなかったかもしれない
二人の間で見られた社会的行動です!


(お母さん達はヒヤヒヤかもしれませんが笑)

そして、二人のやり取りを録画したものを
後から見直してみたら、大発見があったので
こちらでご覧ください!

撮影前の状況を説明すると、
コリントゲームを楽しんでいた☆くんの様子に
(オモシロソウ)と接近した○ちゃんがスティックを
黙ってスッと取りました。


-一瞬、表情が固まる☆くん-


ここで、泣くのか、抗議するのか、はたまた手が出るのか、2歳児さんなら何が起こってもおかしくない状況…

☆くんの反応を待っていると、、
から撮影が始まっています。



○ちゃんがスティックでビー玉を転がし、得点の凹みに入る

☆くん:「とまった」
互いに笑顔で見合う

○ちゃんの位置からビー玉が遠くてなかなか取れない

☆くん:「とれないで」

○ちゃん:「とーれーるーで」
ビー玉を近くに置いてスティックで転がす。
得点の凹みに入り、(うまくいったね)の笑顔を向ける☆くん

☆くん:「とまった」

○ちゃんが取りやすいようにビー玉を移動する☆くん

なかなかビー玉が取れなくてイライラしている○ちゃんに、

☆くん:「コレ、やったら? コレやったら?」
近くの別のビー玉を勧める

近くにビー玉があることに気づいた○ちゃんが、再びスティックでビー玉を転がす


内容ですよね。


この様子をわたしは以下のように見ました。


『スティックを取り上げられた☆くんは、一瞬固まるも
○ちゃんの意図を理解・共感を示し、○ちゃんが目的を達成できるよう怒りでも回避でもなく、協力するという向社会行動を選択した』

もちろん、いつでも、誰に対してもこのような向社会行動をする訳ではないでしょうが、
少なくとも「できる」ことがわかる動画だと捉えられます。


アタッチメントを確立した心身ともに健康な子どもは、
情動が安定しているとき、私たちにこのような姿を見せてくれます。

すごいですね!


しかし表面的な見方をしたら、
スティックを取り上げたやや乱暴な子?
取られても我慢する自己主張しない子?
と、見る人もいるかもしれませんが…


小さな子どもと関わる大人には、
子どもの行為を
温かく受容的に見る、
できるようになったことに注目する
肯定的に見る視点が必要です。




また、
家庭に近い雰囲気と顔見知りであるわたしやお友だち、
だけど家庭とも違う、少人数の安心できる空間で安心して、

思い通りにならないこと
葛藤すること
少し待つことを

この時期に経験することは、
その後のパーソナリティ形成のために必要なことだと
思っています。

















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コメント

No title

「アタッチメントの確立」ということですが、安定型のアタッチメントというのは、幼児期前半の子育てで、目標にするいいですね。幼児期後半はソーシャルスキルということになりそうです。

ただ、理屈が頭でわかっていても、実際に赤ちゃんや幼児との関係が安定型かどうかという事は、母親自身で自己採点するのは難しいかも知れませんね。

この点については、リボンクラブは理想的に近いと思います。

好奇心の対象としてのおもちゃがあって、ママがいて、安心できるスペースがあって、サポーター兼観察者がいますから・・・。


アタッチメント理論は、本来なら、ごめんなさい!明日のマルシェの準備
みたい。

Re: 動画から発見!2歳児さんの向社会行動

続き、待ってます!

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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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