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遊びに「抵抗」を与えた時の子どもの選択


前回の記事に

思い通りにならないこと
葛藤すること
少し待つこと、

といった「抵抗」を生活や遊びの中で敢えて経験することは大事だと書きました。


そこで、もう一つ子どもの遊びを観察して
発見したことをご紹介します。


あそびのアトリエには沢山のおもちゃが
子ども達に手にとってもらうのを待っています。


それらは子どもたちが手にとって初めてそのおもちゃの持つ特性や面白さに、あるいは謎に(?)
気づくようなモノたちばかりです。


そして、手にした子どもの興味や月齢によって
遊び方のバリエーションがあるのもその特徴です。


子どもの発達年齢では扱いにくいおもちゃを
子どもが選択した場合は、その子ども一人ひとりのオモシロイと感じられるポイントを探りサポートをすることがわたしの役割です。


あるとき、
子どもが「コレスル…」とわたしに伝えてくれました。


なるほど、それはその子の発達年齢では援助ナシで楽しむには難しいものでしたが、

わたしのなかでもどのように
子どものサポートができるか定まっていないモノでもありました。(それが最大のウィークポイント!)


これまで何度かリクエストがあり、
組立てるのは大人、完成したら子どもが遊ぶという構図があり、これ自体何も悪くないのだけど、
何かモヤモヤしたものを感じ言語化できないでいました。


この日もリクエストに応じて、
わたしが作成に着手しようとしたとき、
子どもは別のスペースへ移動して、別の遊びを始める、

完成したことを伝えると戻ってくる、という感じです。


遊んでいるときの興味の先は充分享受できるのだけど、
何か足りない…そんなふうにわたしは感じていました。


この状態は、「あそびのアトリエ」で経験してほしい
「主体的に遊ぶ」とは違う、どこか「お膳立てされた遊び」感がありました。


・制作段階から「協力」という形で参加できなかったか?

・子どもの「いまできること」に的を絞った、背伸びしない関わりを提案できたのではないか?

・大人はいつでも自分の思うままに動いてくれる、と誤学習することを助長する関わりをしたのではないか?(絶対的信頼感は構築できているうえで)



という思いにたどりつきました。


赤ちゃんのときから通ってきてくれている子どもです。
わたしとの信頼関係も築けている。
生育歴もお母さんと共有できている。
子どもの発達に気がかりな点はない。

そこで子どもの実年齢と発達年齢、
その日の体調や機嫌も考慮して、

したくなったタイミングにすぐに応じるのではなく、

「ちょっと待ってね」

という時間的な猶予(抵抗)を設けてみました。



その間におもちゃへの関心が離れてしまうかもしれませんし、

他にオモシロソウナモノを見つける探索活動もいい。

あるいはお母さんに問題解決を手伝ってもらうのか?


そのどれを選択してもいいし、
そのことから子どもの特性を知ることにもつながります。



そうして、わたしが他のことを終え、待ってもらったことに感謝しつつ再び目を向けると、


両手にパーツを持ち、なんとか繋がらないかと重ね合わせている様子がありました。


難しいことに挑戦し、試行錯誤する姿は真剣そのもの…!


あきらめてもいなかったし、身近な大人にスグに解決を手伝ってほしいと思っていなかったのです。
それは、これまでに見てきたこのおもちゃと関わるときの様子とは違った姿でした。



あぁ、やっぱりそうなんだ。
目の前の子どもの自立を助ける関わりはコレだな、
この機会を与え損ねていたな、と思いました。


これは定期的に連続して同じ子どもに関わってきたからこその気づきで、
わたしのモヤモヤがパァッと明るくなった瞬間でもありました。


そうはいっても子どもの発達は行きつ戻りつするものですから、その幅を保障することは言うまでもないのですが。


小さな子どもの要請にすぐに応えないなんて、
真面目に努めている世の中のお母さんからは
あり得ない!正しい関わり方ではない!
と一見クレームが飛んできそうな内容ですが、


子どもへの援助の仕方を立ち止まり修正することは、

今後大人への信頼感や自己肯定感を育み、
大人との関係性を誤学習させないためにも


この時期にどう関わるかが
大きく影響してきそうだと実感しています。






まだまだ赤ちゃんと思っていたお母さんには、
嬉しい子どもの発達ですが、反面寂しくも感じられるかもしれません。


私たち大人も子どもを自分たちのショユウブツではなく、「ひとりの人間」として適切な距離感を保ち親子関係を築いていけるのがよいでしょうね。


お母さんたち、覚悟ですよ~!


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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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