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自分を助けるための自己理解



あるとき次女がこんなことを言ってきました。


娘: これまで自分がマジョリティ(多数者、多数派)だとすっかり思い込み、マイノリティ(少数者、少数派)の人々の考えは受容できないとか、それはそちら側の問題でしょって思っていたことがあったけど、これまでの自分の説明できない生きづらさや不可解な点をまとめていくと、どうやら自分はマイノリティの側だったわ。


そしてそんな視座を持ったら、いろんな人と接していると、相手のことも「この人○○傾向があるなぁ」とわかってきた。相手がなぜそのような言動をするのかわからなくて時に激しい憎悪がわいてきたり、相容れない相手だと関係をシャットダウンしてたけど、そこまでする必要はないんだなぁって。


今読んでる本はHSP(ハイリーセンシティブパーソンひと一倍繊細な人)の人が書いてる本なんだけど、内容のほとんどが、それ自分に当てはまることだらけなんよね。そうしたら、これまでの自分のことがすっかり分かり納得できた。そして、自分の感じ方はみんなもそうだと思ってきたけど、どうやらその感覚を持たない人もいて、その人たちからすると全く人を傷つける意図を持たずにフツーに発している言葉や言い方なんよね。それにはなんの悪意もないってことが書いてあったの。


私はてっきり、わざわざ私が腹が立つような、攻撃する言葉を選んで使っていると思っていた。

HSPって5人に1人の割合でいてるんやって。
発達障害が12人に1人、トランスジェンダーが13人に1人ってなったら、まぁ1人でいくつもの特性を持ってる場合も多いけど、マイノリティの人って結構多くない?
ってか、もはやマジョリティってなんなのって。
自己理解の有無はあるだろうけど、なんの特性も持ってないって人のほうが少ないんじゃないの?って。


私: そうやね、私も自分にADHD傾向のところがあるとおもうわ。どんなに完璧に準備しても抜けてしまうところあるし、あちこち気になって目に飛び込んできた家事始めることある。いやいやコレじゃなかったでしょっ、って元の家事に戻ったりすることある。診察や診断テスト受けたことないからわからんけど、多分ワーキングメモリの数値低いとおもうわ。

そして、今までなんとかギリギリなところで社会に適応できてるから病院いくこともなかったくらいのことで、知らずに大人になったけど、たまたま勉強する機会があって自己理解につながったとおもう。


そのような会話をしました。


娘は幼いときから触覚の過敏性があったり、

ここ数年前に本人が教えてくれたのが
ある特定の音(くちゃくちゃ食べる音や興味のないTV番組の声)への激しすぎるくらいの過敏性や、

しょっちゅう探し物をしていたり、マルチタスクの苦手感を持っているし、

不意に触れられたりするのも嫌悪感があるといいます。



なんか変わってると思う息子のために始めた人間の持つ特有の感じ方の勉強は、いつしか自分のためにもなっていましたし、


次女が今回私に言ってきた内容にも驚くことなく、まぁそうでしょうね、そうだなぁと思っていましたよ、と
答えました。


娘は昨年から、不登校の中学生の家庭教師のアルバイトで数人受け持っています。これまでの娘の起立性調節障害を患ったという経歴が活きているようで、そんな子どもたちの斡旋が多く舞い込んできます。

彼らの抱える生きづらさや痛みに共感し、一見やる気のない素振りを見せるけど、その原因がどこに由来するのかを冷静に見つめ探れることから、親御さんの信頼も得ているようです。


一皮も二皮も向け、日々アップデートしていく娘に眩しささえ感じます。


その彼女は昨年に続き、大学で所属しているサークルのチームリーダーをするのだそうですが、
昨年は自身と異なる他者への理解が難しく、かなりストレスを抱えていました。


ところが、自己理解の解像度が上がった(←本人の言葉)が上がったことで、より問題を抽出しやすく、それにより的確な解決策を用意できるようになったようなのです。



彼女が最初にしたこと

チーム一人ひとりを知るために、ファイルを送り
回答してもらう。(彼女だけでみる)

いきなりのアンケートにどう表現してよいのか戸惑う人もいるかもしれないと思い、自分のことを詳細に書き添え、以下のファイルを送信したのだそうです。


(見えにくいですが、わかるかしら)



さながら就職の面接を彷彿とさせる内容ですが、
ここで娘の特性について丁寧な説明があったためか、相手側からも

得意なこと不得意なこと、できること、苦手だけどこうすればできる、あるいはコレならできる、この作業は時間を要するなど、今後建設的に計画をすすめていくための判断材料となる有力情報を得られたということでした。


人となりがわかったところで、
この人にスケジュール管理をお願いしよう、
この人は文章を書いたりデザイン画は苦手だけど、制作は得意みたいだからこの人に任せよう、
この人は時間に余裕を持って個別に対応することにしよう、などスムーズなチーム運営のため担当決めを
してるのだそうです。


あんなに足並みが揃わず苦慮していた昨年とは打って変わってのサクサクぶりに興味がわかない訳がなく、
アンケートを見せてもらった次第です。


このアンケートに真面目に答えるのはなかなか難しいですね。自己理解がないとしっかりした表現ができないと感じました。なので、コレに応えることができた人は、
そのまま就職試験の面接でも上手くいくのでは?と想像できます。


最近は娘とフェミニズムやジェンダーレスについて話し合うことが多いです。多様な在り方を受け入れる社会を作るには、つまるところ「やっぱり教育が大事だね」となります。


ちなみに、バズっているというカネボウの
「くちびるよ~熱く君を語れ~」のCMにどんな感想を持ちますか?(ググったら出てきます。カネボウ、生きるためで)

初めはここに世代間ギャップがありましたが、
話し合うウチに問題の本質に照準があたっていきました。

とても興味深いです。










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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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