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描画からみえる幼児の困り感

降園後、 園の近くの公民館で紙芝居があると誘われ

お友達数人と行ってきました

着くと、紙芝居が始まるまでの間に

ちょっとした工作が用意してあり、
今回は『絵本作り』でした


A4の紙に切れ目が入り、めくれるようにしてあり、それにこどもたちが自由に絵を描くというもの


まっくすにも手渡されました


普段から絵を描いたり、字を書いたりすることをしないまっくす


さて、どうするのか?


「◯ちゃん(まっくす)、かかへん」と言って、紙をポイと落としました


その後、部屋をゆっくり眺めたり、他のお友達が描く様子を楽しそうに横から見ていたところで、

わたしから
「まっくすもしてみる?」と誘ってみました

すると
「うまくかけへんから、かかへん」との返事

しかしながら、彼の様子から関心があることが感じられたので、

「じゃあ、一緒に描こうか! 何描く? なんでもいいよ~」


「え~、わからん!・・・ん~、あっ、カエル」


「カエル?よし、わかった!じゃあ、カエル描いてみるよ。うまく描けるかな~」と言って、1ページ目に座っているカエルを描きました

「どう? カエルに見える?」


「うん、でも、いろ ぬってないよ」


「じゃあ、まっくす塗ってよ」と、言うと色鉛筆の中から緑色を選び、丁寧に塗り始めました


途中、何度か「ここも塗る(部分)?」と 質問し、慎重に進めていました

「うん、上手く塗れてるね」




1ページ目を塗り終えた後、先ほど紙を手渡してくれた公民館のおばさんに

「ねぇ、みて~。カエル描いた~」

と示していました

自分もこの作業に参加出来たこと、
1ページ目を頑張って描いたことが嬉しくて

まっくすの中の小さな小さな自信が垣間見られたようでした


さて、
「2ページ目は、どうする?」と尋ねると、


う~ん、と考えた後
「あっ!カエルがピョ~ンと ジャンプしたところ」


「それ、いいね! ジャンプしたところ、上手く描けるかな?」と苦戦しながら、なんとか それふうに見えるカエルを描きました


再び、塗り始めるまっくす・・・


脚と手を塗り終えたあと、まっくすの手が止まりました


「かおのところのせんがまがってて、へんや!」


そこは、テーブルクロスのシワの上で描いたため、カエルの顔の輪郭部分が確かにガタッとなってしまった箇所でした

しかし、わたしには全く気にならない程度のものでしたので

「ん~、大丈夫よ!これくらい、顔に見えるやん」

「いやっ! こんなん、おかしい!へんや!こんなん、いややっ!もう、描かへん。新しい紙もらって、もう一回描き直して」


と激しく拒絶し、これ以上作業を続けるのは困難と見えました



わたしがシャシャッと輪郭の部分を補正し、色を塗り仕上げて見せました


「ほら、どう?全然、大丈夫やん」


「いややっ! せんがまがってるから、へんや! 新しい紙もらいたい」

と言って、ビリッと少し破り、くしゃっと丸めて投げました


とにかくこの紙で描き進めるのは、もう嫌なよう

新しい紙も言えばもらえたでしょうが、そんなこんなで紙芝居も始まるし
と思い、


「紙は、ひとり一枚だけやねん。まだ描きたいなら、次のページからまた描いたらイイし、もうイヤならしなくてもいいよ。紙芝居ももうすぐ始まるしね」

と言うと、
まっくすの目から涙が溢れてきました


わたしのお腹にしがみついて、静かに涙をこぼす様子から、


わたしには、なんとも思わない、全く無視できる線の歪みも

まっくすにしたら、大変不快に感じられる程であり、

この作業はイヤでやめたいと思っているのではなく、続けたい意思があること

が感じられました


そうしているうちに紙芝居の用意が整い、真ん中のパテーションが開けられて みんなが移動し始めました

公民館の人たちが、声をかけてくれます

気持ちを立て直すのに、時間がかかります


「どうする?紙芝居始まるみたいやで。もう見たくないなら、帰ってもイイし・・・」


どうやら、紙芝居を見るつもりがあることが感じられたので、しばらく待ちました


私たち親子のために後ろの方にスペースを開けて、すんなり入りやすいようにして下さっていました


彼の気持ちが、紙芝居の方に向けて整われていった頃、わたしの手をひいて そちらに向かいました


決してヤル気がないのではなく、

やりたいけどできない、
想いはあるけど上手く表現できない
ジレンマと闘っているのでしょう


「かくこと」や「一部の細やかな情報に注意が過剰に反応する」困り感は、依然として抱えています




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まとめ【描画からみえる幼児の】

降園後、 園の近くの公民館で紙芝居があると誘われお友達数人と行ってきました着くと、紙芝居が始まるまで

プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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