あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





知力・情動・運動 :: 2013/08/26(Mon)

◯くん(5歳2ヶ月)


わたしより先に椅子に座り、始まりの挨拶をしようと促してくれます


「きょうは、なにする?」の問いかけに、
○くんは部屋を見渡し、目に止まったのは『ボール』でした


お部屋の中なので胸より低い位置で、そっと優しく投げるよう約束してキャッチボールを始めましたが、


次第にボールはあっちゃこっちゃ行き、投げるだけでは飽き足らず、蹴りたい衝動も見えます

何度かお約束を思い出すよう声掛けもしましたが、○くんの身体は とにかく

「おもいきり動かしたい!!」

そんなふうに見えました


お母さんに伺ったところ、ここ最近は
身体を大きく使ったあそびはしていないとのこと

そこで、○くんに 近くの公園にお散歩してみない?と誘うと、

「行く~」との返事


リボンクラブは、普段 指先を使った微細運動や情動(精神)の部分に配慮した教室ですが、乳幼児の健やかな発達には もちろん運動面も密接な関わりがあるので、


急遽、戸外へお散歩に出掛けました


お外へ出ることを望んだ◯くんでしたが、行き先も、またどれくらい歩くのかわからないので、時折 不安な表情もみせます


先の見通しがつきやすいよう時計を見せて、「そうね、だいたい◯分には着くよ」と言って、お母さんと3人で歩きました

目的地が近づいてくることがわかると、足はすすみます


近所の公園には、この辺りではちょっとしたシンボルになるような

季節の木々や花が咲き、池にはコイやカモやカメ、そしてアヒルもいます

到着して◯くんが向かったのはブランコでした

3人でブランコに乗り、◯くんの提案で誰が高くまでこげるか競争しました

ブランコや滑り台は回転や上下することで重力を感じる固有感覚・前庭感覚を促し、感覚統合に有効な遊具です


自然のなかで 木を登ったり、デコボコ道を歩く機会のない現代のこどもたちには必要だと思います

ブランコを使った、大人は酔いそうなあそびを教えてくれましたが、こちらはカラダが大きくてできませんでした

そのあと、池のコイに持参したパンのみみをあげました



つい一ヶ月前に来たときは、策ギリギリまで水があったのに、ずいぶん枯れて池までが遠くなっていました

この日照りには驚きですね!

帰りには、背中も汗ばんでいましたから程よい運動になったでしょう

疲れたのか時折、お母さんに抱っこしてもらい愛をチャージすると、

「ひとりであるけるよ!」と、みずからお母さんから下りて、勇ましく歩き出しました

教室に戻り、わたしがお母さんと来月の打ち合わせをしている間、誰に言われた訳でもないのに、ひとりで静かにプリズモコマの制作に取り掛かっていました


身体の「動きたい!」欲求に応え、満たされると、言われなくてもグッと集中力を見せるのです

これには、お母さんもビックリ!

知能と情動と運動は密接な関わりがあることを証明しています


「運動が必要」というと、その言葉だけが一人歩きして、
「では、何か スポーツクラブや体操教室に通わせた方がよいのか?」ということにつながりそうですが、

わたしは必ずしもそうであるとは思いません

なぜなら、前述のとおり、こどもの発達には知力・精神も関係しているので、トータルで総合的にみていく必要があるし、何かに特別な価値をおいて時間やお金をかけても、あまりこどもの役には立たないと思うからです

大人が組んだカリキュラムに沿って、こどもを動かしていては、こどもの「もっと~したい!」という主体性や自発性が失われるばかりか、「従えるコ=イイ子」「やりたいコトをし続けるコ・拒否するコ=困ったコ」という図式を生んでしまう恐れがあるからです

(お母さんの中にこういう感情は芽生えない方が親子関係が拗れないと思います)


誰かに、「ハイ、そこまで。次はコレ」と言われるより、
やりたいコトをとことん試してみたり、失敗してみたり、その中から成功したり、嬉しいことを重ねる経験


安心して見守らながら、それを許される環境で、それがなるべく多くあるほうが、より豊かな幼児期といえると思うのです

決まりごとの箱に入れず、なるべく大きな広い枠、できれば自然、自然に近い環境の中にいられることができたら幸せではないでしょうか

現代の世の中では、願わないと手に入らない、ウッカリ過ごしていると見逃してしまいがちですが、あなたのそばにもきっとあるはずです






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