あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





こどもとワーキングメモリ :: 2013/09/19(Thu)

先日、【ワーキングメモリと学習の関係】
~読み書きの学習を進める大切な力~
(講師: 大阪大学人間科学研究科 も阪満里子)の講演会に行ってきました

われわれ人間は、短い文章を理解するときや繰り上がり計算をするときもワーキングメモリが必要です


逆にいうと、ワーキングメモリが低いと学習に困難をきたす場合が生じるということになります


ワーキングメモリというと、メモリだけに、単に「記憶力」となりがちですが、そうではなく「~しながら処理し、保持できる力」ということだそうです(作業記憶)


4つの短文を読みながら、それぞれの赤字の単語を覚えるテスト(RST)や、

4つの文章の正誤を聞きながら、文頭の単語を覚えるテスト
(LST)で

大学生の標準は3つ、覚えられるそうです(数値3.0)

この試行をした同大学の高得点群10名と低得点群10名で比較すると、


高得点群の人の前頭葉のはたらきがより活発だったそうです


左右の脳をつなぐ脳梁や帯状皮質の活動がみられるのだそう


実行系機能の脳内基盤はDLPFCとACCが相互にうまく機能することがワーキングメモリに重要なはたらきがあることがわかっているのだそうです


低得点群の人はACCの得点が低く、何に注意を向けるのかの切り分けが不得意で、ACCからのフィードバックをDLPFCが受け取れていないためとされていました


幼児にリスニングスパンテストを行うと、正しく答えられたのは6歳児で、ついで5歳児、4歳児となることから
この間に発達しているといえそうだとしています


こどもも高齢者も、単に覚える機能は保持できていて問題ではなく、

ワーキングメモリは中央実行系が上手く機能していないと発揮できないのということで、覚えなくてよいものをどう制御するのかが問題になってくるということでした

ちなみに、6歳児の数値が2.0で、10歳児で2.8だそう

もっとも盛んに脳がはたらいている大学生の標準が3.0ということですから、
10歳でほぼ成人に近づくといえます


では、どうしたらワーキングメモリを健全に維持できるのか?

単に覚えることは、早期から始まるのに対して、
注意の移行、焦点化、保持のワーキングメモリの注意制御と
自分で自分の行動を振り返られるかの自己モニタリングは高次中の高次で、
ゆっくり発達し、高齢になると早い時期に衰退していくのだそうで、

脳は嬉しい情報には、ドーパミンを出し、

ネガティブな情報に対しては、上手くはたらかないのだそう


人間の脳は発達を遂げてきたが、一度に使える量は限られているため、


情報量を減らすことや

たくさん教え過ぎないことが大切だそうです

脳には言語をつかさどる左半球と、絵を理解する右半球があり統合している

こども(高齢者も)には、
絵を与えると2倍くらいの理解を促進できる

また、テーマは何なのかを先に与えることでこどもの発達を助けることにつながるといいます


普段聞き慣れない学術的な内容で、赤ちゃん学会のときのことが思い出されました


メカニズムを研究されている方のお話しを聞くのは、とても納得でき、勉強になります~



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