
この「筒」
予想以上に活躍します
(写真はまっくすで、スライダープールだそうです)
リボンクラブの☆くん(5歳4ヶ月)も毎回手放せないほどお気に入りなので・・
この日は、この筒を使って玉の道を作ることを提案してみました
すると、「しよう、しよう」と言って、構成を考えることに
☆くんは、この筒を通ったビー玉が最後に鐘を鳴らすように組み立てることに関心があるようでしたから、
そこまでの道をわたしが不完全にお手伝いしました

「不完全に」というのは、あえて完璧に作ってしまわずに、
「これだと傾いちゃうね。ここをこの高さにしたいのだけど、どうしたらいいかな~?」とか、
「わたしここをするから、☆くんここもお願いね」というふうに、
わたしがやってしまわずに、共に制作を進めたり、考えたりする隙を作ること
わたし一人が突っ走らないよう☆くんの様子を伺いながら・・ということです
☆くんは、完成する前から試しにビー玉を転がしては、上手く転がるよう積み木を微調整していました
高低や左右バランス、ビー玉の押す力など
様々な問題にその都度向かい合い、
粘り強く試行錯誤を繰り返すことができます
20分くらい集中してたでしょうか
そのうちに、お母さんと弟の方へ注意が他に移りますが、自分が取組んでいるという意識は持ったままのようです

弟の★くん(3歳6ヶ月)
これは、ひらがなの板に磁石入りのパーツを置いていくものです
普段は、図鑑と一緒に収納してあるのですが、自ら出してきて「これ、どうするの?」と聞いてきたので、一度して見せたのです
すると、毎回出してきて取組んでいます
わたしもお母さんも「教え込む」ことは一切していないのですが、ひらがなに関心があるようです
2歳頃の「おんなじ、おんなじ」見つけのようなカタチや色をマッチングさせることからさらに飛躍し、
「仮名」という文字の識別と「読み」という音声シンボルを結びつけています
これは、母国語が日本語だからであり、英語圏に住むこどもは英語であり、イタリアに住むこどもはイタリア語を、
世界中どの国に住んでいようと、人間は自らの周辺にあるものから意味を引き出して結びつけることをするのですね
驚くべきことです
★くんは、お兄ちゃんがいるので比較的早くに興味を持つことにつながったのかもしれません
★くんもお母さんに支えられ、☆くん同様20分くらい集中して取組んでいました

この後、玉の道に関心を持った★くんが誤って壊してしまいました
☆くんは、怒りを抑えきれず、
★くんやお母さんに激しく怒りをぶつけます
これは、相手が「お母さん」であり、「弟」だからこその態度で、
同年代のおともだちだとここまでぶつけることはないだろうと思われますが、
この☆くんの「怒り」の吐き出し方には、少し改善する余地がありそうでした
お母さんはなんでも受け入れてくれる「こころの基地」ではありますが、依存する関係にあってはいけません
悪いことは悪いと毅然と伝える必要があり、これまでの☆くんの発達からすると理解できると信頼して伝えました
まっすぐに見つめ返す☆くんの目は少々の驚きと同時に、かすかにうなずき、
スルスルと怒りがほどけていくのが見てとれました
『子どもへのまなざし』(著:佐々木正美)の中で、
「がまんできなくなってきた」
「怒りのコントロールができない」の章にもあるように、現代人はおしなべてがまんできなくなっている現実にあります
自制心をコントロールできるようになるのは、4歳前後から獲得しはじめます
大人になっても、怒りのコントロールが難しい人はよくありますが、
反社会的ではなく、社会的に放出できるよう幼児期から経験を重ね、その成長をサポートする必要があります
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