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こどもに伝えたいときは?

このような質問をいただきました。


「こどもが降園後、園庭でのあそびに夢中になり、なかなか帰れません。ムリにでも連れて帰るのがよいでしょうか?」


これは、多くのお母さんが経験したことのあることだと思います。


こどもの意思で自由に人と関わり、道具を選び、あそびを選べる環境があるのは望ましいことです。


公園に来たら、
幼稚園が終わったら、
この場所に来たら、

こんなふうに遊べる

と保障された仲間や時間、空間が、こどもには必要です。


この三つの「間」を与えられたこどもが、なかなかあそびをやめることができないのは当然とも言えるでしょう。

楽しいのですから。


そばにいる大人は、
その日の体調、お天気など考慮に入れながら、
なるべく余計な手出し・口出しをせずゆったりした時間を過ごせるよう環境を整えたいものです。

じっくり試してみたり、夢中になれる時間を過ごした経験を重ねた子どもは、
思考力や問題を解決する能力を身につけ、幼児期後期には共同でのあそびへと発展していくでしょう。

こうした経験を十分積んで学童期への学びへとつながります。

幼児期の体験を基に学問の世界に入ると
例えば算数では、足し算・引き算が記号を用いて表すことを知り、

図工では、いろいろな表現方法を通じて自らの手があらゆる創造的なものを生み出すことに気づき、


国語では、漢字の成り立ちについて
など

新鮮な喜びを持って出会え、
それまでの豊かな実体験によって「わかる!」につながり、

「学ぶこと」は「楽しいこと」となるのです

十分な実体験なしで、人間が自己を肯定し生きていく力を獲得し続けることはできないと思っています。



「時間」の中で生活しているのは大人の社会です。

われわれは、時間にそって一日を区切っています。


何時に起きて、朝食を摂り、
何時に家を出て、
何時には仕事、買い物、夕飯作り、お風呂、就寝といった具合に。


これは、先を見通す力があって、時刻を目安にして逆算して生活を送ることができるためです。


では、こどもはどうでしょうか?


新生児を例にすると、わかりやすいですよね。
全く「時間」で生活していません。

さぁ、何時だから、ミルクをもらおう!とか、オムツをかえてもらう時間だ!ではなく、睡眠と欲求を満たすためのリズム(超日リズム)で生活します。

その後、昼寝を必要とする時期(半日リズム)を経て、

昼寝をしなくても過ごせるようになる24時間リズムを獲得していくわけです。

ですから、乳幼児期はおおまかに「昼」と「夜」くらいの区別のなかで生活しているといってもよいのかもしれません。

昼 →活動時間、夜 →睡眠時間くらいのことは自然に身体的に身につけやすいでしょう。

われわれの祖先はそのようにして生きてきましたから、電気がない時代は、
夜明けとともに起きて、日が沈めば寝むのです。



そうはいっても、われわれは時間の中で生活していますから、
いつでもこどもが望むようにはできないときもあります。

帰って買い物にも行きたいときもあるし、病院へ行くこともあるし、習い事に行くこともあるでしょう。


大人の都合を突然知らされたり、習慣が変更されることはこどもは好みません。

ペースが乱されるのは、過敏なこどもにとっては大事件なのです。

ではそのようなとき、なるべくこどもが一日の見通しを持って過ごせるよう私たちがお手伝いできることはないでしょうか?

幼稚園に通う時期のこどもなら
こどもの特性にもよりますが、事前に知らせることは有効です。

こどもによってはあまり早くから知らせ過ぎて、長く不安を感じることにならないよう気をつけなければなりませんが、

前日のゆったりしているときなどに、
良いイメージを持って、
「明日は◯◯があるので、幼稚園が終わったらあそばずにかえります」

とか、

時計を示しながら、「この時間になったらかえります」と伝えておく。

当日の朝も、再び伝える。

(このときに脅しは必要ありません。又、お母さんの不安や心配が伝わると、負のイメージが伝わりこどもにも不安が増します。)

そのように、こども側に心の準備をさせておくことは彼らの助けになると思います。


事前に言っておいても、こどもは忘れてしまってあそびが止まらないこともあるでしょうし、

口では「さぁ、帰るよ」と言っておきながら、お母さん同士がおしゃべりをしていたり、

又、お母さん側に毅然としたメッセージを伝えきれない理由を持っている場合は、こどもも「まだあそんでもイイだろう」と見抜き、

お母さんの「帰るよ」がこどもに届かないこともあります。


ゆったりとした時間のなかで過ごすことも大事。


「時間」の中で過ごしていることを伝えるのも大事なのです。

まだ過去・現在・未来がはっきりしていない彼らに「時間」や「カレンダー」が生活の中にあることを知る機会にもなります。

彼らが混乱しないよう助けてあげるのです。

経験を重ねるうち、だんだん
「まだあそびたいけど、帰らなければいけない」

「病院へ行きたくないけど、行かなければいけない」と、

時間はかかるかもしれないけど、
自分の気持ちをたたみ行動を修正し、そちらに向かおうとしていく様子がみれるようになります。


「ムリヤリ」は、双方労力を伴い生産性がないばかりか、心にわだかまりが残ります。

自らできるように「手伝う」ことは、お互いを育て成長を実感できるでしょう。

ただ、「忍耐」を要します。
覚悟が必要です。

わたしはその親子を励まし、認め、ともに喜びたいのです。



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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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