あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





姿勢の保持や運動は学習とどう関係するか① :: 2013/12/16(Mon)

大阪医科大学LDセンターでは年間を通じて、こどもの発達について学べる研修会・講演会が開催されています。
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先日、『姿勢の保持や運動は学習とどう関係するか 』
~集中して取り組む力を支える身体のしくみとその指導~
講師: 森田 安徳先生(神戸親和女子大学 発達教育学部)
に行ってきました。




こどもを観察していると困り感が見えてくるので、こどもとよく接する親や先生が知り、常時頭に入れておくことでずいぶん効果的だと考えられているといいます。


例えば、小学生であれば「教室で字を書く」ことがあり、そのためには視覚・触覚などの感覚を使ってなされるわけですが、そのどこかの感覚機能に脆弱な部分があると作業がスムーズに行えず「困る」ことに遭遇するわけです。

全ての感覚入力が統合された最終産物として、集中力・組織力・自尊心・自己抑制・教科学習能力・抽象的思考と推理力・身体と脳の両側の特殊化を得る、
といいます。


アメリカの作業療法士エアーズによる感覚統合訓練は、感覚統合の発達過程において特に前庭感覚(重力と運動)と固有感覚(筋と関節)を大事にしているのだそうです。

前庭感覚と固有感覚は意識されない感覚で、大脳皮質に上がる前に処理されているといいます。

余談ですが、学生服の詰め襟は元々は軍隊に由来し、首元に触れて背中の筋肉を締めたり、緊張を高めるはたらきがあるということでした。なるほど~、確かにあの襟は気を緩めるには適してませんよね。緩めちゃいかんというてるわけですね。


私たちは、無意識下で原始反射の抑制や反応を引き出したり、前庭感覚の処理やバランスをとることをしているのですが、

これらを下支えにしてワーキングメモリは働く(アラン・バデリー1974年)ということなので、

感覚統合において無意識下の前庭感覚や固有感覚をしっかり訓練させることが、今後学習していく上で重要になると言っておられました。

発達障がいのこどもには、この感覚が脆弱であり、両腕を前に出して(手は下向け)目をつぶって5数えると、立っていられないようでバランスを崩してしまうことがあるといいます。
このことから、これらのこども達は普段の生活の中で「バランスをとる」ことにかなりの注意を費やさなければならず、
とても疲れやすいわけで、課題に向かうことが難しかったり、集中が途切れやすいとなるのだそうです。


感覚運動で皮質機能を高めることができるとし、公園、園庭や校庭の遊具であそぶ機会を持つことが大事だといいます。


どうしてヒトがこんなに発達した脳を持つのか?そのカギは、われわれの遠い祖先のサルが樹上生活(3次元空間)から獲得した形態的特徴にあり(『森林がサルを生んだ』河合雅雄)、エアーズの感覚統合訓練の空間は上からいろんなものがぶら下がっていて3次元空間をどう捉えるかに焦点が当たっているのだそうです。


学校であれば45分間授業の間ずぅ~っと姿勢が保持できないわけではなく、時々出来ないことがある、程度であれば間に運動を入れるなどすると気分転換になるし、


家庭では、月1回リュックを背負ってのハイキングは体幹を鍛えるのに効果があるだろうと現在早稲田大学で研究中だそうです。


1. 座位姿勢との関連
椅子に座るとき、手や足で身体を支えるようにしたり、床に座るとき足を伸ばして座ったり、隣の人や壁にもたれる、あるいは寝ころぶこどもは、姿勢が保持しにくいことを表しています。

姿勢が保持しにくいということは、体幹が保持しにくいということで、

余計なところに力が入ったり、両手の協応動作がしにくいなど、目標を見続けることが難しいという課題が生じます。

2. 音韻分析との感覚運動
姿勢が保持しにくいこども達には、言語と運動の協応に困難を抱えていることもあり、

「ケンケンパあそび」、「茶摘み」や「ずいずいずっころばし」などの手遊び、

じゃんけんして勝った人が階段を上っていく「パイナツプル」、

「どれにしようかな、かみさまのいうとおり」といった

音韻と運動を重ねたあそびがよいそうです。

わたしが小さい頃はこんなことばかりしてあそんでいましたから、知らず知らずのうちに音韻分析と感覚運動をやっていたのですね! 今の子達はしてるかな?しっかり文化伝承していかないといけませんね。


長くなりましたので次回に続きます



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