あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





姿勢の保持や運動は学習とどう関係するか③ :: 2014/01/08(Wed)

昨年12月に行った研修
姿勢の保持や運動は学習とどう関係するかの続きです。

①と②で、集中して取り組む力を支える身体の仕組みとしてエアーズ(米)によってまとめられた感覚統合訓練が下支えとなって脳内の中央実行系がはたらくことを記しました。


眼球運動に課題のある子は、
行をとばして読んだり、文字を上下逆に読んだり、文末を勝手に変えて読んだりするなどの読み誤りや、
視写が苦手、
板書を写すのに時間が長くかかったり、
「書く」課題に拒否感を示しやすいことに表れるといいます。

また、手の動きと読み書きも関係していて、
細やかな動きが作られるために必要な要素に
① 5本の指が自由に曲がる(動く)
② 手首が自由に動く
③ 筆圧の調整ができる
④ 指の触覚情報で手の動きを調整する
⑤ 視覚情報で手の動きを調整する(目と手の協応)
⑥左右の手の協応
があるといいます。
ですから、幼児期にたっぷりと経験する必要があるといえますね。


大脳辺縁系の扁頭体のはたらきによる感情のアクセルや、
前頭前野による感情のブレーキといったコントロールを促す感覚運動に、

じゃれつき遊びが効果的だそうです。

感情を爆発させるには、脳内の認知系ではなく低位の、皮質下の部分がはたらいているといいます。

何年か前にTV放送された「クローズアップ現代」の、
【脳科学でふせぐキレる子
キレないためのメカニズムを脳科学によって解明に迫る番組】を観ました。


東京の小学校で校庭であそんでいるこども達がボールの取り合いになり、互いに突然ヒートアップして争う様子がありました。

このように、突然キレるこどもが近年増加傾向にあるのはどうしたことだろうかと調べた番組です。

感情アクセルをつかさどる扁頭体をしっかり健全に成長させることが大事で、
どんな刺激が扁頭体の成長を促すのかを
サルを使って研究したところ、

サルに怒った顔を見せるより、笑った顔を見せると扁頭体の反応が高くなり、

それも、普段よく見ている飼育者の顔だとより高い反応が見られたといいます。


ということは、人間に置き換えると、
こどものそばにいる大人が常に怒っている表情を見せていると扁頭体は良い反応を示さないということを意味しています。


感情のブレーキをつかさどる前頭前野には14の部分があり、ここが十分はたらくことが必要だそうです。

なかでも46野という部分が感情を抑える役割があることがわかっていて、
どんな刺激で成長するかを調べたところ、

一人でパソコンゲームをしているときは、この部分にほとんど変化が見られなかったのに対し、

ともだち相手にゲームをしたところ、真っ赤に反応していました。

次の手を考えたり、言葉を交わすコミュニケーションが有効で、意図的にでもやることが大事だといえそうです。

つまり、画面を観て一人でゲームしているのでは前頭前野は眠ったままですが、

一方、人を相手にゲームをすることは戦略を練ったり、コミュニケーションをはかることで感情にブレーキをかける訓練をしていることになるわけです。



宇都宮のある幼稚園では、朝登園後
大声を出したり、毛布やシーツにくるまったり、人にしゃがみついたり、床を滑るような覚醒レベルを上げるじゃれつき遊びを30分間行い、

その後は、静かに片付けをする

ということを意識的にしかけたところ、
この園児の感情コントロールする力は小学高学年レベルだったそうです。

毎日会う信頼関係のある先生とあそぶことで、前庭感覚・固有感覚・触覚を刺激し、

「静かに片付け」により、前頭前野のブレーキの訓練をしていたわけです。

このようなあそびを十分経験することが、学童期に「キレない」ことにつながっているのだと知ることができました。


幼児期に何が大切なのか?

のちに学習するとき、集中するときに力を発揮するためにはどんな下地を養わなければいけないのかをわかりやすく知ることができました。


森田先生のおはなしの中で、

「(こどもは)まちがってもいい。自分はここをまちがえやすいんだと知り、振り返る力が必要。大人は分析して何が苦手なのかを知り、訓練すればいい。」

リボンクラブでこどもに接するときと同じでした。


「こどもの感覚統合を促すためには、固有感覚・前庭感覚を使う経験が必要で、
月1回荷物を背負ってのハイキング(上りや下り坂、でこぼこ道)は有効」

これはすぐにでも実行できそうですよね。





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