あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





見えないものを推理する :: 2014/01/20(Mon)

昨年、熊本で保育園の園長先生や保育士の方たち、当ブログにリンクさせて頂いている虹色教室の奈緒美先生と勉強会の場を持つことがありました。


保育士が保育の現場に携わるなかで、
保育課程を履修したからといえ決して十分とはいえない難しさを抱えている苦悩が伺えましたし、

こども一人ひとりの特性の向き合い方、支援の度合いは、机上では学べないスキルが必要であることが浮彫りになりました。

そんな中、奈緒美先生はこれまでの数多くのこども達との関わる経験から、

この子はこんなあそびが好きそう!とこどもの特性からあそびを提案することが得意でいらっしゃるし、

そのあそびの切り口は、彼女にしかできない、又は彼女ならではの才能だな~と感服いたしたものでした。


わたしはとても奈緒美先生のようにはできないけれど(もちろん違う人間なのでできなくていいのですが)、できることは取り入れたいと願ってもいます。

そんな奈緒美先生のお話のなかで、今のこども達に
「見えないものを見る力の欠如」や

「目の前に見えているものをまるで見えていないように振舞ったり、そこにあるものから関係付けて組み合わせるなどの思考がなく、創造力が乏しい点」は


発達障がいのない定型発達の子らにも普通に見られ、むしろそちらの方が問題とおっしゃっておられました。



言い換えるなら、「関係から推理する力」とも言えます。



例えば、この箱の中にミカンが何個あるのか?

ちなみに7歳4ヶ月のまっくすに聞いてみたら、パッと見て頭を動かしながら視線を送り声に出さず数唱し「8コ」と答えました。


なるほど、見えているミカンを数えたんだろうと思い、「そうね、8コあるね。布巾の下にもあるよ。何コ隠れてると思う?」と問うと、

少し考えてから「あっ!6コあるわ!」と言いました。

「どうしてそう思ったの?」と再度尋ねると、

「こっちが(縦が)2あって、こっちが(横が)3あるってことやから」と答えました。


頭のなかで隠れているミカンの配置を想像し、布巾を取った絵が浮かんでいたんだと思います。


これは、温度計です。

重さを計るハカリもそうですが、数字の書いてない目盛りをどう読み取るのか?

写真の温度計なら20℃はあるけど、30℃には満たないその間。

料理をするときなどに、計る経験から
まっくすは細い目盛りの存在に気づきました。

真横に数字で示されていなくても前後または上下の関係や間に10の目盛りが存在することから推理することができます。

わが家の計器なら、
ハカリなら一目盛りが10g単位であること、

温度計なら、一目盛りが1℃であること。


同じ一目盛りでも読み方や意味するものは変わることを理解するようになります。


このように関係から推理したり、規則性を見つけ出す問題は、
小学校入試でも出題される難しい問題の一つでもあります。


隠れたものを推理したり、状況から意味を見つけ出すことは、

思考力や集中力が身につかなければ解決に至りません。


今は、デジタルな品物が多く、時計にしてもデジタル表示のものが出回っていますよね。わが家の家電製品にもついでのようにDVDデッキや炊飯器、オーブンレンジなどどこにいても時間がわかってしまう便利なデジタル時計機能が付いています。(ですからコンセントは抜いています)

ボタンを押せば、外気温が表示され、
置けば重さもデジタル表示される世の中ですから、

こどもが文字盤とにらめっこして針と数字を関係付けて時刻を読み取ろうとすることは生活の中でありません。


こども達が疑問を持ったり、頭を使って関係を推理して「わかった!」となることは本当に少ないのです。


バラバラなAという事例と、Bという事例を関係付けてあらたなCというものを創り出すことが「創造」でもあります。


こども達の日常の生活やあそびの中で、
思考力や集中力を高め、見えないものが見える、

関係を推理できるためには、大人が意識して環境を作る必要があるといえます。


そんなのほっといても自然にわかるようになるんじゃない?と思う方もいるかもしれませんが、

今、こども達をとりまく環境は
考えなくても、待たなくても生きていけるので期待できないのが現状です。


このことを、奈緒美先生が危惧しておられたのが今でも印象に残っています。
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