あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





美しいこども達 :: 2014/01/30(Thu)

久しぶりに同時間をともに過ごす5歳後半の◯くん、☆くん。


早く到着した◯くんは、☆くんの到着を今か今かと待ちます。

「どうして遅れてるのかな? お腹が痛くなったのかな? トイレに行ってるのかな?」と遅れていることの原因を推察できます。

遅れるための原因があるはずだ、として
思いを巡らせ心配するのです。

これは、なかなか高度な思考といえます。

以下、わたしのことですが、
知的障がいを伴う友人がいます。この友人はわたしが電話に出れないでいると、わたしが出るまで何度も何度もかけてきます。

私たちはそのようにしないはずです。

「電話に出ない」→ 「出れない原因があるのだろう」と推測し、時間を改めたり、別の手段を考えます。

つまり、私たちは「電話に出ない」という問題に出会う→ 不安や疑問が生じる→ 推測・思考する → 不安を解消する

というサイクルを意識しないで脳内で処理しているのでしょう。

しかし、友人は「不安」なところから先に進めず、何度も電話をかける行為に至るのだろうと思います。

「興味の対象が狭いためにこだわる」こともあるでしょうし。

リボンクラブの最中、電話があり、
仕事中だからと出ないでいると、繰り返しかかる時があります。
不安度の高まりに応じて電話に出て、「今はしごと中だからお話しできないよ」と言ってあげると、彼女の場合ピタリととまります。それで「安心」を得るようです。

という事例から、この◯くんが高度な思考をしていると気づいたのです。



リボンクラブの様子に戻りまして、・・・

☆くんの到着を心待ちにしていたのに、
◯くんと☆くんは別々に遊びます。

☆くんは、◯くんの様子が気になるようで、近づいては距離を置き・・と
お互い見合っていました。

あそびたいけど、どうしていいかわからない~と言っているようです。

ゲームや釘打ちなどあそびの仕掛けを試みましたが、どの提案も思うように機能しませんでした。

二人は絶妙な距離感でゲームを出したり、お料理を作るなどしていましたが、

グッと集中したり、何かに興味を持って取り組むような活動に発展せず・・・。

その代わりに、二人が意気投合したのはお外で遊ぶことのようなので、お母さんに付いていてもらってお願いしました。

終わりの時間になり、外遊び組を呼びに行くと、ただならぬ雰囲気・・。

楽しくあそんでいたはずだったのに、
◯くんは鬼の形相です!

聞けば、◯くんのお母さんに対する嫉妬心から生じているようでした。

◯くんは一人っ子で、自分のお母さんが他の子に優しく接するのは我慢ならないのです。

「◯くん、終わりのご挨拶するから、中入り~」

「するもんか!」

かなり怒ってます!
懸命に胸のモヤモヤと闘っていました。

挨拶する子だけ中に入り、クールダウンの時間をあげました。

挨拶後も外遊びはするようで
ふたたび二人は手にボールやバットを持っています。

しかし、会話はありません。

◯くんの表情からは、まだ消化できていないでいる「怒り」があります。

☆くんは、◯くんの「怒り」を感じながらもどうしていいかわからず黙ったままでしたが、その重い空気に耐え切れず
お母さんにボール投げて~と、言ってみたり・・。

どれだけ時間が過ぎたでしょうか。

もう一触即発寸前・・。


たまらずわたしが、
「雨降るし、帰ろっか!」とか言ってみましたが、もちろんコテでも動かない二人・・


「ジェリーさん中はいってるわ~」と、言って窓から見ていました。


すると、なんと!

ついに二人が取っ組み合いのケンカになり、もみくちゃになり道路に倒れ込むのが見えました!


間も無くして出て見ると、

ふたりは晴れやかな表情を浮かべて並んで立っています。


お母さん達にその後の経過を伺うと、

取っ組み合いのケンカをした後、◯くんがサッと右手を差し出し

「ゴメン!」


と言い、☆くんもその手をしっかり握って仲直りとなったそうなのです~!

なんて美しいこども達でしょう。
感動で涙が出そうでした。


二人が怒りや不満を感じながらも、
感情をぶつけ合い、その結果スッキリとした充足感に満ちることができたのは、

二人がその気持ちになるまで待ってもらえたことに尽きます。


もし、途中で
ガマンしなさい!

怒るのをやめなさい!

謝りなさい!

いい加減にしなさい!

と感情を表すことを制止したり、禁止したり、ご褒美をちらつかせて問題から目をそらすような提案をしてモヤモヤに対峙する十分な時間を与えられなかったら、

このような解決に至らなかったことでしょう。


二人のお母さん達が彼らを信じて、
彼らが解決できるような十分な時間を与えることを保証してあげたことは
素晴らしいことです。


外は寒いなか、とても時間を要しましたが(大人には)、よく辛抱して待って下さったものだとお母さんがたを尊敬します。

ときに心と心のぶつかり合うことも、取っ組み合いのケンカすることがあっても
葛藤したり、悩んだり、涙を流したりいっぱい心を動かして

豊かな人間へと成長していくものだと信じています。

こどもを信じて見守るお母さん達に出会えて幸せです。

もちろんこどもも幸せです!

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