あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





ハプニングにどう対処する?!~言語とサポート~ :: 2014/06/16(Mon)


「ケンカのきもち」の作者である柴田愛子さんもおっしゃるよう、こどもたちは5,6歳にもなると、それは立派なケンカをします。

リボンクラブではだいたい終わった後の時間に勃発することが多いでしょうか。


大人の目からちょっと離れたところで、気持ちと気持ちがぶつかることはよくあることです。

まだ幼児期は、その気持ちを表わす言語や方法が未熟ですから、ケンカになるのです。

ですから、そこに大人のサポートが必要になってくるのです。



先日はこんなことがありました。

リボンクラブが終わった年長児が、外で砂や水であそんでいました。


気がつくと◼︎くんが頭から肩にかけて泥水がかかった状態で水道のそばでじっと泣いていました。


水道から離れた砂のところで泥水の入ったペットボトルを持ってあそんでいた☆くんを呼び、状況を説明し
「何か知ってることある?」と尋ねると、

踵を返してその場から離れようとしました。



「☆くんが、かけた・・」泣きながら説明する◼︎くん。



「違う!かけてない!」逃げ出したい身体をお母さんに支えてもらいながら応える◼︎くん。

話は平行線のままでした。

不明なまま時間が流れましたので、わたしが事情を聞いてみることにしました。



するとどうやら、☆くんが砂を入れたペットボトルの口に蛇口を押し当てて水を入れていたところ、満杯になった泥水がわずかな隙間から勢いよく飛び出し、そこにたまたま◼︎くんが居合わせたようなのです。


驚きとみじめな気持ちで、動けないまま助けを待っていた◼︎くん。

一方、わざとじゃなかったけどそんなことになり罰の悪さからその場から黙って逃げ出してしまった☆くん。


これでは平行線なわけです。
(一人はだんまり、一人は逃げ出してその場にいないのでケンカの土俵には二人とも乗っていません。)


わたしはこんなとき、大人の裁量で問題を解決しないよう努めています。
こどもたちが、自分で考えて解決できるようになってほしいためです。


そのためには話を整理したり、興奮を沈め感情に丁寧に向き合う必要があります。


◼︎くんに今の気持ちを☆くんに伝えるよう促しました。
「・・・」

言葉が出てきません。

「イヤな気持ち?楽しい気持ち?」
言葉で伝える必要があるときに、言葉が出ない子には2択で聞いてみます。

◼︎くんは、幼稚園やリボンクラブで自分の負の感情を表現することを抑えがちです。「思っていることを言ってイイよ。悪いことじゃないよ。言うと相手に伝えることができるよ」こんなメッセージを伝え続けています。


振り絞るようなか細い声で
「・・・イヤなきもち・・」

「そう、泥水がかかってイヤな気持ちになったんだね」


今度は☆くんに
「~だって。それを聞いて☆くんはどう思う?」

「・・・」沈黙。

「どうすればよかったんだろうね?」

「・・・」沈黙。

「①わざとじゃなかったけど、◼︎くんにかかってちゃってかわいそうだったな。
ゴメンねってあやまる。


②わざとかけたんじゃないし、ぼくは悪くないよ。にげちゃうよ。

のどちらかに☆くんの気持ちに近い答えあった?」


「うん、・・・①番のあやまる・・・」


そうか、そうか。
わからないのではない。ちゃんとわかってる。だからこそ、その場に居れなくて距離をとったのです。

「そう。あやまるのね。では、どうぞ。」


「謝る」状況から身体も精神も逃げ出したい、そんな☆くんが選択した「あやまる」こと。


時間はかかりましたが、自分のタイミングでこちらもか細い声でしたが◼︎くんに伝えることができました。


その後の◼︎くんは、泥水がかかってしまったことに対しては承諾しましたが、
逃げたことにはまだ怒りの感情が残っていました。(う~ん、いっしょくたではいかないところが人間の持つ複雑な感情ですね)


人間の持つ感情を相手に伝えるために言語を使うこと、

人と関わり合いながら円滑なコミュニケーションをはかるために、ときにはあやまることは、

社会でより過ごしやすくするためのソーシャルスキルを身につけることでもあります。

そのためには、摩擦を避けず経験を重ねることにあります。


ケンカが起こったとき大人の考えで裁いたり、親同士の体裁をよくするため、こどもによく聞きもしないでさっさと謝らせたりすることはひとつも解決にはむかいません。こどもは考える時間も与えられずオウムのように言わされているだけなのですから。


このときはタイムオーバーで◼︎くんのモヤモヤを完全に払拭できないままのお帰りとなりました。

(ジブンで伝えることができるよう毎回助け舟は出さず本人に委ねることも必要ですし、時間がかかりすぎると本来の問題がボヤけて疲れが増すだけにもつながるので切り上げるというサポートも必要)


考えること、自分を振り返ること
言語を用いて自分を表現すること
居心地の悪い場から逃げずに解決できるスキルをもつこと。


もっともっと関わり合うことが大事です!




関連記事
  1. 心・身体の制御 5歳児
  2. | trackback:0
  3. | 本文:0
<<「学習の基盤~未来につづく道~」 | top | 年長児のあそび~言語とサポート~>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://omocharibon.blog.fc2.com/tb.php/547-b19fb8f9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)