あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





幼児にとって絵とは何か=具体的なことば :: 2014/11/01(Sat)

年長児(左)☆ちゃん。6歳前半

ナフキン制作のための下絵を描いています。

☆ちゃんは、まず初めに茶色で地面を引きました。
基底線です。




この「基底線」は、
5歳半前後になると、羅列的なカタログ期をこえ、画面に構図をつくり、イメージをまとめあげて表現する力を獲得するようになり、そのまとめあげの舞台装置こそ、基底線による表現なのだそうです。


画用紙の上には水色で「空」が描かれ、
基底線の上に花が並び関係や状況が、話しことばに示される文脈に即して表現されています。

左から二番目の花は「コスモス」だそうで、花びら一枚一枚に切れ目があること、葉は糸のように細いことを対話する中で話してくれました。

基底線は、文脈をもったイメージし表現し、絵でお話しするための舞台(構想・関係表現の舞台)であり、ここに至って、描く力は、それまで一歩前を歩んでいま話しことばに追いつき、「絵でお話しできる段階」に入ったのです。

幼児が、心のなかのいちばん大事な事柄を、具体的に伝え、表現する主たる手段の第一は、まずお話しすること(話しことば)であり、次いで、描くこと(絵)である、といってよいでしょう。

これは、おとなとの大きな違いです。おとなにとって絵を描くことは、それほど切実で不可欠なこととはいえません。おとなは、書きことばをわがものにして、それを中心的な手段にしているからです。

しかし、書きことばを獲得するまでには至っていない幼児にとって、絵を描くことは、趣味でもなく余暇の仕事でもなく、話しことばとともに、胸の思いを語り、伝えるためのかけがえのない手段であり、幼児にとって、自らの力で内面を記録し、伝えることのできる唯一の手段なのです。

子どもたちは、全生活のなかで、体験したこと、聞いたり、見たりしたこと、感じたこと、考えたこと、想像したことなど具体的なイメージ(絵)に託して表現することを通して、認識を深め、構想する力、伝え合う力をゆたかにし、人間的な感性をみがいていきます。

したがって、幼児にとって絵は、認識・伝達・思考の道具としての「具体的なことば」といってよいでしょう。だからこそ、幼児期の子どもたちに、絵を描き、お話しする力を育てることは、形の上手、下手をこえて、すべての子どもにとっての大事な課題である、といわなければなりません。それは、今、育ちにくくなっている、あたりまえの子ども、よく遊び・よくしゃべり、よく歌う、幼児らしい幼児を育てることの一環なのです。



『子どもの発達と描く活動』著:新見俊昌(かもがわ出版)より


☆ちゃんには、これだけの絵が表現できるのですから、自信を持って話しことばで文脈を構成できる準備は整っていると推測できます。

あなたならできるよ!

繊細な☆ちゃんに寄り添い、ゆっくり自信を育てるお手伝いができるといいなぁと思います。

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