あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





秋のおさんぽ会 ~年中・年少さん~② :: 2014/12/02(Tue)

途中で買った焼き栗を4人で同じ数になるよう分けてもらいました。

「それはぼくの役目だ」と思ったのかはわかりませんが、進んで分ける役を買って出る年中さん。年少さんの女の子達も黙って見守ります。

袋から一つずつ出して同じになるよう分けています。

皆に4コずつ配り終えた時点で、残りが2コとなりました。(18コ入っていたようです)

一瞬、間があきました。

「 あまっちゃったね、どうする?」と尋ねると、

女の子の一人が「自分と男の子に加えたらよい」と言いました。

「なるほどね。確かに残りはなくなるね。」とわたし。


女の子のこの意見に、男の子は栗が増えて喜ぶかと思い表情を伺うと、なんだかスッキリしない顔・・

「だって。◯くん、それでいいかな?」

首をかしげる◯くん。半分嬉しそうで、半分困っている様子。
「え? 今のダメかな? よくない気がする?」

モジモジ動きながら「うん」

「どうして?」

「・・少ないのもあるから・・・」

どうやら、数の不平等に気づき、少ない人がいるのはダメなんじゃないかと感じているようでした。

◯くんは、栗が焼けた時から率先して袋を持ってくれたり、みんながまだお弁当を食べている最中にも袋の中を覗き、一番食べたそうな意欲を見せていました。
自分の取り分が増える案には喜んで賛成するだろうと思いましたから、◯くんの困惑には正直「え?◯くん、そんなふうに考えるの?」と拍子抜けしちゃいました。見事に裏切られた訳です。


すると、先ほど意見を出してくれた女の子が首を横に振り、自分と男の子でわけたらいいと再度主張しました。
うんうん、いいね!自分の考えを言葉で伝えることは大切です。もっと考えることにつながります。


そこでもう一人の女の子に聞いてみました。

すると、さきの女の子の意見に賛成し、二人は5コ、自分は4コ案でいいと言うのです。

え~っ!?
「わたしも5コほしいわ。二人だけ5コでわたしが少ないのはイヤよ」って言わないの~?

またまた期待を裏切られました。


自分がみんなより少ないことに気づいていないのか?
自分が少ないのをわかっているけど欲求を抑えたのか?
あるいはその場の空気に押され、よく考えず言ってしまったのか?
自分の意見を表現する言葉を持ち合わせていなかったのか?
いずれにせよ、丁寧な観察が必要だと思いました。


それならと思い、「ジェリーさんは、栗たくさん食べたいから4コはイヤよ。5コがいい!」と

課題を与えてみました。

悩む◯くん、それでいいの!と主張する女の子、異論はないともう一人の女の子。

こうなるとわたしの主張を押し通すのは苦しい状況。結局、じゃあそれでいいかということで一応の決着をつけました。


今は昔と違って核家族化し、兄弟も多くてもせいぜい3人といったところがほとんどではないでしょうか。

わが家もそうですが、一人ひとりに好みのおやつを買うことが多く、大人数でモノを分ける経験が今の子たちには圧倒的に少ないように思います。

こどもが集まるときをねらって、この「分ける」課題を積極的に取り組んでいます。


比べたり、違いに気づいたり、″余り″をどう扱うのか?
もっともな理由で皆が理解し納得できる意見を言ったり、腑に落ちないながらもガマンしたりといろんなこどもの姿がみえてきます。


このような体験をして割り算の基礎を学んだり、情報を伝達するプレゼンテーションの能力を養ったり、感情を制御して社会に適応する力を育んでいるといえます。


こどもたち、あっぱれですよね!


そばにいる大人はなるべく裁かずに、こどもの表情を見ながらサポートに徹したいものです。
「よくばりね」「ハッキリ言いなさい」など、人格を傷つけたり否定するような声かけは慎まなければなりません。








栗を焼く機械でしょうか?ハンドルが自動でクルクル回転していました。

「すごい!だれもさわってないのにうごいてるよ」








関連記事
  1. 戸外での活動
  2. | trackback:0
  3. | 本文:2
<<入れ子のおもちゃ | top | 秋のおさんぽ会 ~年中・年少さん~①>>


comment

分け方、おもしろいですね。
どんな価値観で分けるのか、<平等>だけの価値観だけではない世界があるのですね。大人の一方的な<平等>、ちょっと横に置いておかなくてはいけませんね。
  1. 2014/12/06(Sat) 17:23:57 |
  2. URL |
  3. m.k.masa #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし


m.k. masaさま
そうなんですよ。「余りはジブンに加える」時期から視点の移動ができ「少ないほうへも気を配る」あるいは「他者への思いやり」といったことが生まれてくるようです。

「4コでイイ」と言ったコのお母さんからの後日談で、
お弁当の量が多くてお腹いっぱいだったから本当に4コでよかったのだと言ったそうです。
わたしの想定を超えた真相に見事にやられてしまいました。

大人が「正しい」と思っている価値観を押し付けなくてよかったと思うと同時に、ホントはそうじゃないんだけどな〜と思わせていることが幼児の周りにはたくさんあるんじゃないかと気付かせてくれた出来事となりました。



  1. 2014/12/06(Sat) 21:50:34 |
  2. URL |
  3. ジェリー #-
  4. [ 編集 ]

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://omocharibon.blog.fc2.com/tb.php/663-926be9a3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)