あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





保障したい三間 :: 2015/02/18(Wed)


ちょっとお疲れ気味の年長さん。
わたしがカプラでグルグルの塔を建てていると、

いたずらな笑みを浮かべ、そばでビーズを飛ばして塔を的にしています。

「◆くん、飛ばすのはいいけど、もし壊れたら責任を持ってなおしてね」


「責任感」をこどもに伝えるのはむずかしいですね。

尋ねられはしませんでしたが、◆くんには??だったかもしれません。

案の定、一部壊れました。
◆くん「しまった!」という表情を一瞬見せ、壊れた部分に近寄るも、ニコニコして全く関係ない話を始めました。

◆くんはひとりっ子でこれまで困ったことに遭遇してもお母さんかそばにいる大人に解決してもらうことが多く、またこちらもつい手を貸したくなるようなどこか茶目っ気のある甘え上手な一面のあるコです。

この時も「しまった!」とは思ったけど、何か別の話題でもしている間にジェリーさんが直すだろうと思っていたかはわかりませんが、
先ほどの声かけを振り返ってもらい、修復をお願いしました。

「あ~、ドキドキする~」と言いながらも、両手でカプラを持ち、倒さずに置くことに成功!

微細運動の経験不足からくる「うまくできない」自信の無さは、
経験を積むことで精度が上がっていきます。

お母さんの報告によると、◆くんはここ数ヶ月の間に家でのあそびにも変化が見られ、
折紙で切り絵をしたり、剣玉の技に挑戦するなど一人で集中してあそべるようになったとのこと。

リボンクラブでも、年長さんになってから課題に応じられるよう気持ちを制御できるようになり、カプラの課題や蝶結び、縫いさしに挑戦するなどの微調整を伴う動きが成功するのをみてきています。

グルグル線も丁寧に線上をキレイに切れます。
ついでに空気の実験。

下から温められた空気が対流を起こして、クルクル回り始めます。


この日、◆くんが自発的にイキイキと何度も何度も繰り返して行ったことは、リボンクラブの時間が終わる間際のことでした。

部屋の対角線上にケーブルカーの紐を張ってあり、滑車の原理を知る仕掛けがあるのですが、
◆くんは入会以来これまで、この玩具に関心を示したことはありませんでした。

それが、紐を引くことでケーブルカーが移動する面白さに惹かれるうちに、上手く操作したい気持ちが高まってきたようなのでした。

強く引き過ぎると、滑車から紐が外れ滑りが悪くなるか、全く動かなくなります。

滑りが悪く、途中で止まってしまうのはどうしてか?

引いた時の滑り具合で終着点まで移動するのはどんな条件が必要なのかを、

丁寧に観察し、言語に置き換えるようサポートすると、数点のチェックポイントを確認し、継時的に又、論理的に経験を組み合わせて取り組むようになりました。

すると、スルスルケーブルカーが進み、楽しくてしょうがないという表情や笑みを見せました。

◆くんを見ていると、やはり子どもがイキイキあそべるための条件は、

自分の興味や関心のあるものを見つけるまでのゆったりとした時間、そのようなモノとの関わりを持てるような安心できる文化的・自然的空間、楽しみや悲しみを共有できる仲間


が揃うことにあると感じました。

今はこの「三間」を子どもに保障するのは大変難しい時代ですよね。

時間はあっても仲間がいない。
仲間がいてもあれこれ試せる、許された空間(場所)がない。
仲間はいるけど、忙しすぎて時間がない。

組み合わせが違うだけで、だいたいの方がどれかに当てはまるのでは?と思います。


又、現在の顕著にある問題として、「三間」があるのにあそべない子どもは多く、その主人公にはWiiや3DSと成り代わっているようです。


大人の事情は、なるべく子どもの世界へ持ち込まないよう
せめて幼児期まではこの「三間」を守ってあげたいとリボンクラブでは願っています。


そうそう、私たちはこどものことを心配して気遣って育てていると思っているかもしれませんが、以外と子どもは子どもで親のことを心配し、気遣って、喜ばせたいと思っているようですよ。






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