賢明に直角三角形の長い辺で四方を囲むことに打ち込んでいる◯くん(4歳4ヶ月)。
思わず「なにしてるの~?」聞いてしまいました。
「しかくをつくってる・・」

正方形の空間ができることを発見しました!
木尺の揃った良い積木(道具)は、こうした偶然の産物に出会えます。
「あ、ほんとうね。四角ができてるね」
高く高く積んでいきます。

柱に使うのは4コ全て同じ形。
左右対象です。
「おへやを暗くしたい~」リクエストに応えて、部屋の照明を消し、雨戸も閉めると・・

懐中電灯を持った◯くんの正面に、巨大な積木のシルエットが映し出されました!
これには、◯くんもわたしもビックリ!
しかも光を通す素材ゆえ美しいのですから。
半円球に興味が出て、集めて並べました。
「特急ジャー」の並び順だそうです。ちゃんと◯くんなりの決まりがあるのです。

「なんこあるの?」には、
数唱しながら、人差し指を対応させ、「いち、にー、さん・・、ろく。ろっこ!」と応えました。
半円球はこの積み木の中でも宝石のようで特別です。
◯くんは、赤い半円球を左手で持ち、懐中電灯の光を当てました。

すると、壁に巨大な円と◯くんの左手が映し出されました。
◯くんは、その影の大きさに驚いて目をまん丸くしました。
そして手を下ろしました。
「今のすごかったね。◯くん、もう一度してみせて」とお願いすると、
懐中電灯を持つ右手と球を持つ左手をバラバラに動かして、
「どうするかわからない~」と言いました。
と、すると、この時点では◯くんは光源と影の位置関係の法則にはまた気づいていないことがわかります。
右手と左手を動かして試行錯誤しているうちに再び大きな影が現れました。
その様子を言語に置き換えて、
「映したいモノの後ろから光を当てると前に影ができるんだね~」
青いセロハンに持ち替えたところで、魚に光を当ててもらいました。

「本当に海の中を泳いでいるみたいになったね~」
使ったモノのお片づけ。

おなじ色に種類分けしてなおしています。
決してテキトーではないのです。
色・形・並び方など◯くんの中に秩序があり、それが気持ちいい!と言っているようです。
その求めに充分応じるあそびは、◯くんの発達を促すのでしょう。
帰りに外に立ったとき、ジブン達の影があることに気がつきました。
「あ、影あるね」とか
「どうして影ができるの?」と対話をしてみたり、
その応えの中に「日光」を口にするならば、
「太陽はどちらの向きにあるの?」と尋ねてみるのも面白いかもしれません。
ビックリ発言(?)や独自の見解に出会うかもしれませんが(笑)、「違うでしょ」と否定したり、正さずお付き合いしたいですね。
こんなふうにして、いわゆる理科的常識を獲得するのだと思います。
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