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学び志向


この日☆ちゃん(4歳10ヶ月)が選んだのは、
この「マンダラ模様を作る」もの。

ピンクのプレートには色んな型があり、印のある箇所一定の角度に回転させることでマンダラ模様が仕上がるのです。

☆ちゃんは、回転させることより型通りに鉛筆を走らせることを懸命にしていました。

また、型の穴に鉛筆を入れたまま360℃回転させると円が描けることにも目を丸くしていました。




☆ちゃんは、ケーブルカーを扱うのも好きです。

「乗ってくださ~い」と言ったあと、わたしがミニドールを乗せようとすると、俊敏な動きで
かわすのが楽しいようで、このやり取りはしばらく続きます。

そこから、
「観光客が10人ケーブルカーを待っています。何人か乗りました。あれ?何人乗ったんだろうね~?」と尋ねてみました。
(☆ちゃんとわたしは部屋の対角に離れています。)

すると、☆ちゃんからは乗っていない観光客が6人テーブルにいるのを見てから、指で宙を数えるようにして

「よにん!」と言いました。

目の前に見えなくなった乗客を推測したことになります。

「え~!、ほんとうに4人なのかな? ちょっと降ろして数えてみようか」

推測が当たりました。


☆ちゃんはつい最近まで、サイコロの目など見えているものを数えるときは指先も対応させて数の音声シンボルと結びつけていました。

その時期が充分にあったためでしょうか。
このときは、離れた場所から指先を触れ対応させることなくミニドールの数を数え上げたうえ、
目の前にないミニドールの数をも状況から判断して思考していることがわかります。


イメージを保持できるワーキングメモリの能力が大きく働いています。


強力なマグネットの棒と玉を使って遊んでいます。
ひっつく現象を楽しみながら湧き起こる好奇心に導かれるように磁石の性質に浸っていました。


しばらくすると、
「台つくろーっと」と言って、四角形を構成しました。

ところが脚をつけていく過程で一本だけ長さの違う棒をつけたため、どうしてもバランスを崩して倒れてしまうのでした。

☆ちゃんは何度と修正を図り、立て直そうとしましたが、長さ違いはいかんせんどうにも自立することはなく・・

とうとう、構成したものをぐちゃぐちゃにして壊しました。


イメージ通りにできないことに腹が立ったのでしょう。


そこで、
「上手く立たなかったね。なんでだろうね。どう?この棒に何か違いある?」と言って、それまで使っていた棒を手にとって見てもらいました。

一旦は「おんなじ」と判断したものの、
再度、細部まで見て比較して、「長い・短い」を認識していました。

その後奮起して台を作りました。
次は、見事に倒れないしっかりとした「台」が完成しました。






幼児期に学び身に付けるべき最も重要な力である、「学ぶことへの内発的な意欲」はどのように育つのか実験をしたところ、「結果志向」と「学び志向」の子どものほぼ半々にわかれたそうです。(キャロル・ドウェックの学習意欲論)

後者の子どもは困難や不確かなことに挑戦することそれ自体が面白いこと、価値あることと考えています。


人間は、一段難しいことにチャレンジする中で、初めて様々なことを学んでいくものです。
ですから、このような(学び志向の)子どもたちには、それとは知らないうちに「学びと成長」に向けて行動しようとする能動性が育っていると言えるでしょう。


内発的な学習意欲と切り離して、「頭の中だけの」スキルや知識の獲得状況をとらえるのでは、その子の学び成長する力をとらえたことにはならないのです。


これらの事は欧米における保育の長期的な効果研究の今日的な到達点であり、学び成長する力とは何より「内発的な意欲」を含んだものとしてとらえなくてはならないのです。



『学びの物語の保育実践』(著 大宮勇雄)





子どもたちの学びの機会を奪わないよう学習していかなければならないのは、
子どもと日々接している大人だということに気がつかなければならないのです。
乳幼児が日々、前述の☆ちゃんのような学びを獲得していることに目を向けたいものです。






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コメント

かわいい。

いつもブログ楽しく拝読させていただいております。このミニドールとてもかわいいですね。どちらの玩具メーカーのものか良ければ教えてください!m(_ _)m

Re: かわいい。

ありさん

ブログを読んでくださっているとのこと。ありがとうございます。

お尋ねのミニドールですが、これは木製のロンドンバスの乗客としてついていたものです。
「二階建てバス」もさることながら有色人種や白人、髪の毛の色の違いがあるところが気に入っています。

残念ながらメーカーは不明ですが、中国製だと思われます。記憶が定かではありませんが、10年位前に一万円前後で購入したように思います。
ハッキリした情報がなくてすいません。

お返事ありがとうございます!

突然の質問に、とても丁寧なご回答をありがとうございますm(__)m
ミニドールが、とてもかわいく見えて色々な遊びに活躍してくれそうだ!と購入できればと思いましたが残念です…。これからもブログに登場する玩具を楽しみにしてます!(高そうなものが多くて中々購入できませんが^_^;)


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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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