あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





能動的スイッチのカギ :: 2015/07/28(Tue)


アクティブラーニングについて、
7/10付けの記事でも触れましたが、先日(株)アクティブラーニング代表の羽根さんの貴重なお話を伺う機会があったので、記録しておきたいと思います。


報道などでご存知の方も大勢いらっしゃることと思いますが、今から5年後の2020年には従来の大学入試センター試験は見直され、

例えば
「あなたならこのペットボトルのお茶をどう販売していく?どうしたら会社に利益をうみだすか?」といったような

絶対的正解のない問題が出題されるようになるといいます。


日本におけるアクティブラーニングの第一人者である羽根さんは、教育の現場で、これまでの受動的な「教わる」から「学ぶ」能動学習へのシフトチェンジに向け文科相、企業の社員教育、大学の講師、地方公共団体などからの要請に応じ、全国へ講義に出かけているという超多忙な生活をされています。


羽根さんは、それまでの日本での塾のアルバイトの経験から、「伸びる人と伸びない人の違いは何だろう?」と疑問に思ったのだそうです。

そこには能動性の有無がカギとなり、「学び方」の習得さえすれば誰でも力を伸ばすことが可能なんじゃないか?
つまり、「学び方」を習得する必要があることを知り、既に教育界で半数が能動学習を行っているアメリカへ渡られたのだとか。


ハーバード大学では日本にはない(あったら教師には嫌がられるだろう)5人の教師がチームとなり、お互いの講義を見合うチームティーチングという教育法があり、講義後には忌憚無い意見を戴くことになるのだと言います。(きびしい!)

一般的に教師という職業は、自分の教え方ルールを一度作ると、何十年と変えないもので進化がなく、自分の方法にとどまりがち。

良い教師とは、「もっと良いのがないかを探求すること、進化し続けること」にあるといいます。




学習したことを記憶にとどめるには、「聞く」だけでは不充分だと言います。
だから、母親が子どもに「何回も言ったでしょ」は全く効果は期待できないんだそうです。


では、私たちは子どもをどのようにしたら伸ばすために何ができるのでしょうか?
4つのキーワードを使って説明されました。



脳細胞からシナプスが伸び、脳細胞と脳細胞が繋がる瞬間、科学的物質が放出されるといいます。その状態を「開脳(造語)」と呼び、開脳の状態が最も記憶するのだそう。


では、どうやって開脳の状態にするのか?を「ドライバーズ効果」という現象で説明されました。
つまり、運転手は事故にならないよう、道に迷わないよう全神経を集中させて運転しているため道や規制についてよく覚えている一方、

助手席に座っている人は車内からほぼ同じ景色を見て移動しているものの、全く覚えていない、というもの。
この二人の間の獲得している情報についての差は、能動的か受動的かの違いがあるというものです。


では、子どもが能動的に学習したいものだけやればいいの?というとそういう訳にも行かないのが「教育のジレンマ」で、

伝えたい学習すべき情報はどうしても避けられない。(各学校の必修科目は存在するという意味だと捉えました)


そこでアウトプットが非常に重要になってくる。アウトプットの手段は色々あるけど紙への書き出しより、対話による方法が最も開脳された状態になるといいます。
要するに、賢い子にするには「勉強しなさい」と言うより、「アウトプットしなさい」つまり親子間の対話をよくするとが良いということになります。

一般的には「書いて学ぶ」学習法を取る方が多いけど、「今話したこと、後でみんなに説明してね」と言うと、俄然フルで開脳されるということです。


今回のセミナーには、ハーバード大学の優秀な学生も一緒に来ていて、2日間を日本の学生とアクティブラーニングによる学習という講習がありました。

2日間を過ごした彼らに、日本の学生の印象を尋ねると、



いい考えや意見を持っているのに、too shy (恥ずかしがる、内気過ぎる、大人し過ぎ?)。
尋ねると答えることができるので、対話によって引き出してあげると良いと感じた、という意見や、

閉じている印象。「わからない」「できない」が言えないコが多い。それもどんどん言おうよ!


と、いうものでした。



これからのこどもたちに身につけてほしい
自分の頭で考えて行動する実践型で、
世界でも活躍できる人材育成を視野に入れ、
他者と力を合わせるチームワーク力を身につけるには・・・、

1にも2にも「対話」にあると感じたのでした。



名門ハーバード大学で1,000名を超える人気の政治・哲学 マイケルサンデル氏の白熱教室の授業が日本語訳でYouTubeに上がっています。
マイケルサンデル氏はステージを左右に動き回り学生を釘づけにしています。
まさに正しい解答がないテーマをトピックにして対話による教育をされています。

学生が能動的に学ぶことができるアクティブラーニングの良い見本です。



従来の解法丸暗記、知識詰め込み学習に重点を置いていては全く世界に通用しないし、日本にいても社会で役に立たない、ということを改めて認識したのです。









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