あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





Augmentative Talent & Acceptable Community カンファレンス2015 :: 2016/01/08(Fri)



昨年末、東京大学先端技術研究センターの中邑教授がされているDO-IT (Diversity, Opportunities, Internetworking and Technology)Japan のATACKカンファレンスに参加しました。


中邑教授は、テクノロジーコミュニケーションで社会の中で困難を抱える子どもたちの支援を研究されています。

NHKの異才発掘プロジェクトでも放送されましたからご存知の方もいらっしゃるでかもしれませんね。


わたしが聞けた研究発表は(金沢星陵大学 河野俊寛先生)で、その中から
特に乳幼児期に関係している印象に残っていることを紹介しますと、


ヒト脳細胞は生まれてから増殖し、シナプスを形成してより複雑に進化を遂げていきます。
それが5歳くらいでピークを迎え、大人よりシナプスは多くあるのだそうです。

それだとどうやら進化新略的になのか?効率が悪いようで、環境に合わせて必要でないもの、あまり使わないものは小学生以降、シナプスの刈込みが脳内で行なわれることがわかってきているといいます。

その観点から乳幼児期の自然発達にそぐわない早期教育は、このシナプスの刈込みを阻害し、バランスが悪い脳の人間になってしまうのではないか?ということでした。



また、大脳には音声言語のための専用領域があるので、学習しなくても音声言語は獲得できるが、

文字の読み書きのための専用領域はないため、
文字の読み書きには学習が必要ということです。
(ですから、小学校の1年生でひらがなや数字を学ぶことになってるんですね!)

わたしたちは、音を文字に、また文字を音に自動化して自由に操りますが、この脳の読字神経回路はシナプスの統合と刈込みによって完成する。



しかし、実際には小学校に入る前にひらがなのみならず漢字に至るまで、または計算をも特訓して獲得する子どもが多くいること。
脳の発達する順番に逆らい効率も悪いのに、世の中に早期にこれらを学習することが良いことと
される傾向が、子どもたちの健康な育ちに悪い影響を与えていると心配されておられました。



河野先生は学習困難に子どもをどう支援すれば、子どもの学習する権利を保障できるのか研究されておられます。


「読み」に困難を抱えている人への支援として、
よく知られている、行間拡大・分かち書き・文字拡大という手段は知っていましたが、
その他にも
明朝体は見にくく、ゴシック体(特に丸ゴシック)見やすいということや、文章は助詞をあえて大きく(小さくだったか?)文字の大きさを不揃いにすると読みやすいということでした。
文字でもフォントによって見え方が変わるなんて不思議ですね!
また、読み補助として使えるiPhone/iPadアプリの紹介があり、不得意なところはテクノロジーを利用するというのが、このカンファレンスの特徴といえます。


カンファレンスの冊子に、東大先端科学技術研究センター 特任研究員 小澤いぶきさんの研究のまとめに、

「1人の子どもを育てるのに、一つの村が必要だ。」

というアメリカのことわざが紹介され、衝撃を受けました。


1人の子どもが育つのに、それだけたくさんの人の関わりやつながりが必要だということでしょうが
今、子どもにそれだけの人の関わりがあるかな?と考えてみました。
「村」には程遠いと思い知ります。

おそらく、乳幼児を育てているお母さんたちも同様で、一人で頑張り過ぎている方が多いことでしょう。

一対一の信頼関係を経て、多様な人やモノやコトとの出会いの中での経験がその先の自己決定につながる、

という箇所に、深く賛同いたしました。











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明けましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願いします。

今日は、12名の子どもたちとジジも入れて5名のスタッフで、三社参りに出かけました。

5~6年前にはハイハイしていた子どもたちですが、徒歩2時間超、バスでの移動時間50分で、午後1時に出発して、4時過ぎに帰ってきました。

三社とも、学問の神様の菅原神社でしたから、みんな賢くなるかもね。

今年はじめのブログの内容が「シナプスの生成と刈込」ということで、随分ガンバっテルナ~と感心しています。

以前の早期教育では「シナプスが刈り込まれる前に刺激を与えましょう」と説明されていました。

ところが最近では「シナプスの刈込は環境へ適応するための脳神経細胞の戦略で、過剰な刺激は脳にダメージを与える可能性がある」と言われていますね。

小西先生の「おかーちゃん、いらんことすんな」発言も、根拠はこのあたりにあるのかも知れません。

「シナプスの刈込」で検索すると、最新の情報が報告されているので、ママたちも耳を傾けてみるといいと思います。

それにしても、

「一人の子どもを育てるには、一つの村がいる」という言葉は衝撃的ですね。

私たちは、どんな子どもを育てようとしているのでしょう?

ひょっとしたら、一所懸命になって「賃金労働者」を育てようとしているのかも知れません。

「良い賃金をもらって、より良い職業を得たい」と思うことは、決して悪いことではなく正当な欲求だと思います。

そのために勉強ができるシステムがあることは素晴らしいことだと思います。

不当だと思う所は「なにがなんだか分からないところで強制される」ということでしょうね。

かっての早期教育もそうですが、現在の小中学の学校システムもそんなところが感じられます。

蓋を開いてみたら「え~」と思うようなことが、当然のことのようにすすめられているような気がします。

小中学校で学ぶことは「基本的人権とは何か?」ということのように思うのですが・・・・どうでしょうか?

なんだか正月から難しくなってきましたが、今年も1年間立ち止まって考えましょう。

リボンクラブのスタッフも増えてきています。今年4月には西原村でアンさんがリボンクラブを始めます。来年に向けてはモモさんが勉強中です。

みんなであれこれ考えながら進んでいけたらいいですね。






  1. 2016/01/09(Sat) 17:53:05 |
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  3. ジジより #-
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