あそびのアトリエ リボンクラブ大阪池田ルーム(旧ママりす日記)





どうするのかなーと見ていたら・・ :: 2016/02/18(Thu)


前回の記事の女児◯ちゃん(4歳5カ月)のお母さんからの報告に嬉しい出来事があったので、ご紹介します。


昨年末あたりから1月にかけて、登園を渋ったり、リボンクラブにも行きたくない!と言ったり、家でも大荒れの様子だったと言う◯ちゃん。
お母さんもどうしたものかと首をかしげておられました。


◯ちゃんはジブン自身について何が起こっているのか説明は到底できないでしょうが、何かを感じていることは確かなようなのです。

幼稚園で何かあっているのかと思ったけど、
特に先生の方からも何もおっしゃらない・・

そんなモヤモヤした気持ちでいた◯ちゃんやお母さん。

「お母さんの方から先生に園での様子について尋ねてみてはどうでしょうか?」とアドバイスしてみました。


すると、◯ちゃんに対してこれまで特に問題がないと思われていた先生が、お母さんからの申し出により少し注意深く観察してくれたそうなのです。


幼児期は自己中心的な時期を経て、だんだん他者の気持ちを推測したり、思いやる時期へと移っていくのが正常な発達の軌道です。

例外なく◯ちゃんも「ワタシガ!」の時期で主張も強いため、お友だちとも取り合いの場面に遭遇することになります。(こんなとき、お母さんはヒヤヒヤされるでしょうが、だからと言って優しくない子や人の気持ちがわからない子というのとは違うのです。)

幼稚園でも、そんなシーンは先生もよく目撃されていたことでしょうから注意深く観察して見ると、

取り合いの場面で、◯ちゃんがこれまで通り強く主張したら、相手があきらめてその場を離れたそうなのです。
これまでだったら、あそびたかった道具を手に入れ満足げにあそんでいた◯ちゃんの表情に変化があり、
お友だちが離れていった状況を喜ぶのではなく、
どこか寂しげな表情を見せたというのです。


先生の観察眼、さすがです!
ね、やはりこのときの◯ちゃんこれまでにはなかった何かを感じ取っていますよね。


また、園庭開放の時間にお友だちとポックリ(紐のついた竹馬みたいな)であそんでいた◯ちゃん。
◯ちゃんは上手くできたのだけど、お友だちは上手くいかなくて、上手くできた◯ちゃんのポックリをかして!と言ったそうなのです。
当然、この申し出には「イヤだ!」と答えた◯ちゃん。
すると、少し考えてから静かにポックリをその場に置いたまま◯ちゃんは遠くへ離れたんだそうです。貸してあげたのでしょう。◯ちゃんの精一杯の行動です。


そのあとは、上手くできるようになったお友だちを誘って「あっちまで競争しよー!」と言って、楽しくあそんだということです。


わたしは見ていないのだけど、その様子が生き生きと想像できました。

「ワタシガ!」と主張したけど、お友だちが行ってしまうと、楽しくなくて、なんだか寂しい気持ちになることに気づいたり、

「かして!」と言われたとき、「イヤだ!」と答えたものの、しっかりジブンの内側に折り合いをつけて行動調整したところ(「いいよ」とは言えずに「離れた」というところに◯ちゃんがこの状況がむずかしかったことが伺えマス)、


時間をかけて、一緒にあそんだらタノシカッタ!という結末を迎えて一つの物語が完成しました。



こんな素晴らしい物語が完結できたのも、
そばで見ておられたお母さんが「余計な口出し・手出し」をされなかったことに尽きます。

もし途中で、
「◯ちゃん、貸してあげなさい」などと言ったり、
お母さんが待てずに道具を取り上げたり、お友だちに渡していたら、
このような素晴らしい結末を迎えることはなかったでしょう。



◯ちゃんがお友だちとの関わり方を学びはじめた今、◯ちゃんのジタバタしている訳に少し近づけた気がします。
思い通りにいかないこと、寂しい気持ちになること、ガマンを要することに出会うこと、一緒にあそんだら楽しかった!

家庭では経験できない貴重な出来事の繰り返しの中で社会性を身につけ、より広い世界へと飛び立っていくのでしょう。

そのため家庭の役割が機能していれば、曇りまたは嵐にもなるのも納得かもしれませんね。(お母さんは大変ですが・・)



まず、子どもを「観察してみる」と色々なことを教えてくれます。

そんなお母さんたちの「どうするのかなーと見ていたら・・」ということばの中に、待つ準備があることがわかります。そんな報告にはたいていいつも小さな喜びを見つけることができます。


ちなみに今は登園渋りもなく元気に通っています。
家庭でも多少の波はあるものの、お母さんが◯ちゃんの状況をよく理解しておられるので、戸惑うこともうんと軽減されておられるようです。









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comment

鉛筆の記事、参考になりました。ありがとうございます。
今は本人が持ち方をかなり意識してることもあると思いますが、結局あれは一体何だったのかな?というくらい普通に持ってます。

うちも登園を渋る時期があって、あのときはジェリーさんにもいろいろ相談させて頂いたことを思い出します。
私は心配が先行して、本人に多少余分なことも言ってましたが^_^;
本人の気持ちやタイミングを待つことを改めて考えるきっかけになり、成長にはいろんな時期があることを実感する出来事でした。
本人の歩調に合わせてぼちぼちやってたら、いつの間にか晴れていて、常にちょっとした曇りや風はありますが、 待ってたら小さな喜びがあるなあ、と本当に感じます。
  1. 2016/02/18(Thu) 11:15:51 |
  2. URL |
  3. m母 #-
  4. [ 編集 ]

m母さま

コメントありがとうございます。

「アレ?おかしいな」と気づくためには、お母さん側に余裕がないとできないことかもしれません。
お母さんが心身ともに健康な状態でなかったり、忙し過ぎては子どものサインを見逃しかねませんものね。

「待つこと」は忙しい大人にとって難しいですね。
すぐに回答が欲しかったり、改善することを望んだり・・
とにかくせっかちです。
そのため上の子たちの子育て期間において、成長の節目や小さな成功体験に気づき、ともに喜んだ記憶がないのです。とても残念なことです。
今、このようにリボンクラブの子どもたちの成長を目の当たりにでき、お母さんたちと喜びを共有できる日々が宝物です^_^
  1. 2016/02/19(Fri) 08:44:14 |
  2. URL |
  3. ジェリー #-
  4. [ 編集 ]

「昨年末あたりから1月にかけて、登園を渋ったり、リボンクラブに行かないと言ったり、家でも大荒れだったという〇ちゃん」

4歳半ばという時期は大変ですね。

言葉もしっかりしてきて、工夫したり、考える力も付いてくるのですが、どういう訳かオモイドウリにならないことに遭遇すると「ママがワルイ」と言いがかりをつけて、泣いたりわめいたりするころです。

普段は温厚なママでも、さすがにイッパイ・イッパイになって「イイカゲンニシテヨネ・・・」となったり、「甘やかしすぎたのかしら・・」と落ち込んだりしがちのようです。

先日、帯山リボンクラブでも4歳8か月の△くんが、あそびの時間が終わったにもかかわらず「カエラナイ・・・」といって30分ほど泣きわめいていたとボッスさんからの報告でした。

聡明で探究心のある△君が、「なぜ?」ということですが・・・・・。

△くんの思いを代弁してみると・・・・・、

「オモイドウリにならないことがイッパイあるのに・・・。ぼくはガマンばかりしてるのに・・・。ボクはしたいのに・・・。ナンデしたらイケナイの・・」こんな感じでしょう。

ついでに積年の思いまで出てきたようですね。

通常4さいから5歳にかけて「心の理論」に気づくようになると言われています。

こころの理論というのは「他者の視点に気づく」ということですが、4歳代ではまだまだジブンの視点でものごとを捕えるのでしょう。

5歳半ばくらいになると「他者の視点」に気を付けながら行動できるようですからトラブルも減ってくるでしょう。

ママが「なんだかいい子になって、コワいカンジ・・」というのも、このころに多いようです。

〇ちゃんもあと6か月~12カ月するとシッカリ感がでてきて、「なんだかうそみたい」となると思います。

この月齢で「イヤ・・」と言えること、「ジタバタできること」は意外と大切です。カナシイ気持ち、ツライ気持ち、クヤシイ気持ち、イヤな気持ちなどのマイナス感情はコントロールしにくいものです。

こういった感情を経験しながら、ちょっとカナシイ、このくらいの悲しさだったらダイジョウブなどの、それぞれの感情のバリエージョンをコントロールできるようになっていくのだと思います。

「少し考えてから、静かにポックリを置いたまま、〇ちゃんは遠くに離れたんだそうです」

「ちなみに今は登園渋りもなく元気にい通っています」

タイヘンだけど、ガンバって・・・・ネ。












  1. 2016/02/19(Fri) 15:19:07 |
  2. URL |
  3. ジジより #-
  4. [ 編集 ]

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