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第二の出産 ~社会へ向けて~


この春、長女が自立して家を出た。
自立といっても経済的な面はまだ先のことで、身辺的な面で、である。


春休みを利用して引越しを手伝い、生活に必要なものを購入するなどの手はずを整えた。

新居となるアパートの周辺を歩いて、スーパーやコンビニ、薬局、銀行、病院を見て回った。



女の子の一人暮らし。
防犯にはうるさいくらいに念を押した。


食材、洗剤の選び方、ゴミの出し方を話して聞かせていても、
当の本人はベッドで横になってiPhoneをいじっている。
親の心配は届いていない様子だ。


目の前のことに懸命で、おそらく食べることは一番後回しになるだろうと思う。
わたしのいる間だけでも手料理を食べさせたく、
限られた調理器具、調味料、スペースで奮闘した。

少量で購入した野菜もどうしても余る。
細かく刻んでフリージングしておいた。

味噌汁好きな彼女が簡単に具沢山味噌汁が作れるように願ってのこと。


そんなことも耳に届いているのか生返事が返ってくる。


食べないで体を壊すんじゃないか?
ゴミを出さないでゴミ屋敷になるんじゃないか?
非常識なことをしてご近所に迷惑をかけないか?
鍵をかけ忘れたり、失くしてしまうんじゃないか?
果たして本当に一人暮らしができるのだろうか?

きっと、20うん年前わたしの両親もこんな気持ちで田舎から大阪に送り出してくれたのだろう。



長女を19年間育ててきて、大切なことはこれまでに伝えてきたつもりである。
それでも、心配はあとからあとから沸き起こる。


そんなわたしをたしなめるように、
「この日を迎えるために育ててきたんじゃないか!大丈夫。あなたが思っているよりしっかりしているよ。」
もう一人の自分が言い聞かす。




わたしが大阪に帰る日
彼女は渋谷へ、わたしは羽田空港へ向かう電車の別れ際、
「しっかり頑張りなさいよ」
先に電車を降りたわたしに彼女は顔色一つ変えずひょうひょうとした表情で手を振った。

彼女の乗った電車が動き出した。


親としての役割にひと段落ついたはずだけど、なんだかホッとできないわたし。

彼女は充分頑張っている。
本当にシッカリしないといけないのは、
わたしの方だと痛感した。


子離れ頑張れワタシ!




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コメント

泣けます~ジェリーさんの気持ち痛いほどわかります。
実は我家の息子を今年の春送り出すはずだったのですが・・・残念なことに受験に失敗しもう1年間だけ家に置いて欲しいということで1年先延ばしになりました。たぶんジェリーさんの娘さんと同じ年だと思いますが、息子の方はまだまだ心配なところもあり、なぜだかホッとしている私がいるのに驚きます。もう1年息子と私のバトルの日々が続きますが、それも長い人生の中で大切な時なのかもしれません。
そんなことを悶々と考えながら「なんだか私って子どもから自立できていないのかなぁ~」ってちょっと心が折れそうになります。
子どもが自立に向かうとき、親の器が試されますね。自分自身を励ますジェリーさん素敵です!私も頑張ろう!!

レオさん

レオさん、ありがとうございます!
先日お会いしたレオさんの息子さんは子どもたちに人気のある優しくておおらかで、気を配ることのできる立派な青年だとお見受け致しました。
おそらく「まだまだ心配なところがある」と思っているのは母親だけだと思いますよ。
旅立ってしまうのは、嬉しい反面喪失感にも見舞われますね。心配したって仕方ない!シッカリしろ!と自分に言い聞かせて、次は何を送ろうか?と考えて生活しています笑

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プロフィール

ジェリー

Author:ジェリー
自身の子育て中、夫の赴任先の熊本県で【あそびのアトリエリボンクラブ】に出会う。赤ちゃんの発達やあそびの重要性と赤ちゃんとモノ・ヒトの関わりに興味を持つ。【あそびの心理研究所】所属。あそびのアトリエ開設講座を受講。赤ちゃん学会会員。
2013年大阪池田ルームを開設。2019年大阪枚方市に場所を移し、ひらかたルームに名称変更。22歳・19歳・13歳の子どもの母。

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